A0コレクレー厳選偽装パで戦いたい
はじめに
ポケットモンスタースカーレット・バイオレットのランクバトル - シングルバトル - レギュレーションD - シーズン9 (2023年8月)のコンセプトパーティーの構築記事です。
フワライド、ジュナイパー(ヒスイのすがた)、リククラゲ、コレクレー、というレギュレーションD版の「こうげき個体値0~1コレクレー」厳選偽装パーティーを使い、シーズン9で瞬間123位を達成することができました。
構築経緯、パーティー紹介、戦績、付随した出来事などを書きます。
A0コレクレー厳選偽装とは?
ポケモン対戦に熱心な人たちは、物理技を使わないサーフゴーのイカサマ・混乱被ダメージ等を減らすために、攻撃(A)の個体値が低い(0~1)コレクレーを厳選します。そのようなコレクレーを厳選するためのパーティーの見た目で戦うという遊びです。
今回のメンバーでは、以下のようなコレクレー厳選における役割を担っているというていになっています。
フワライド
ちからをすいとるにより攻撃個体値を判定する。
ヒスイジュナイパー
きもったまでゴーストタイプにも有効なみねうちでコレクレーの残りHPを1にする。
リククラゲ
コレクレーを寝かせて捕獲率を上げる。後攻で寝かせることで、ボールを投げるターン開始時にコレクレーが寝ていることが多くなる。
実際のコレクレー厳選で、ポケモンHOME解禁後に推奨されている構成とほぼ同じです。ポケモンHOME解禁前はヒスイジュナイパーがいなかったため、別の工夫で相手のHPを1にしていました。今回は、ヒスイジュナイパーを入れたレギュレーションD(=HOME解禁後)版のパーティーとなっています。
なお、今回は上記3匹だけだとコンセプトが伝わりにくいと感じたため、捕獲後ということでコレクレーを加えています。コレクレーのレベル50での個体値を確認するために捕獲直後に対戦をしてみたようにも見えます。
構築経緯
剣盾
剣盾の頃は、伝説ルールの期間のうち、特に2021年の秋から2022年の春にかけて、孵化厳選偽装パーティーで遊んでいました。てもちにタマゴを入れ、対戦に使うチームを選択するところで「てもち」を選ぶと、タマゴ入りで戦えました。
セキタンザン+リオル+メタモン
弱いですが、別のコンセプトを組み合わせているお気に入りの意欲作です。
一番強いです。
SV
しかし、SVからは、タマゴを連れて戦うことができなくなってしまいました。以下が検証記事です。
そのため、厳選パはやっていなく、パーティーを構成するポケモンにコンセプトがあるタイプの構築として以下の塩統一をやったくらいでした。ニコニコニュースで別の方の塩統一がちょっとした話題になるより3か月くらい前のことです。このときは瞬間1023位を取っています。
旅パ偽装や、以下動画のA0コレクレー厳選偽装は、他の人がすでにやっているものを超えるクオリティのパーティーを考えようというモチベが湧いてこなかったので、自分では取り組んでいませんでした。
コレクレー厳選してるフリしたら、ポケモン廃人は油断するんじゃね?コレクレー厳選偽装パで相手をダマしてハメましたwww【ポケモンSV/ポケモンスカーレット/バイオレット】 - YouTube
きっかけ
そんな中、わるあがきで3タテするというコンセプトのもと、フワライドのからぶりほけん小さくなるバトン→ハッサムの剣舞バトンという戦術を使いました。
この戦術は応用が効くなと思いました。上記記事では、わるあがき役が相手を倒すということを目標にしていたのでハッサムもバトンタッチを使いましたが、バトンタッチの枠を攻撃技に変えてハッサムが戦っていってもいいわけです。
当時どういう思考回路でたどり着いたのかは忘れてしまいましたが、A0コレクレー厳選のちからをすいとるフワライド、攻撃技1つで強いヒスイジュナイパーとみねうちなどが頭で重なり合い、今回のメンバーが偽装をまともにしつつしっかり戦えそうなことに気がつきました。
戦術
フワライド、ヒスイジュナイパーが決定した後、本当のコレクレー厳選パーティーだとリククラゲが入るだろうということで、リククラゲが3匹目のメンバーになりました。
特性がないならリフレクター・ひかりのかべを貼ってもらいたかったですが、特性のせいですばやさ種族値100でも後攻壁貼りになってしまい、片方の壁しか貼れなさそうだったため、特技を活かして後攻催眠してもらうことにしました。
確率次第ですが、フワライドをそのまま出すよりも少しバトンタッチ成功率が上がります。
1ターン目
リククラゲのキノコのほうしで相手を後攻で眠らせる
2ターン目
リククラゲをフワライドに交換
3ターン目
相手が最速起き以外または交代なら1ターンの猶予ができ、フワライドは1回目のちいさくなるを使う
4ターン目~
さいみんじゅつでからぶりほけんを発動させつつ、ちいさくなるを重ね掛けして、バトンタッチ
バトンタッチ後
相手の攻撃が当たったらみがわり、みがわりが残っていたらつるぎのまいを使い、ジュナイパーの攻撃が最大になる
最後
ジュナイパーの3ぼんのやで攻撃して勝ち
パーティー
並び順は、A0コレクレー厳選をする場合の役割に沿って、フワライド、ヒスイジュナイパー、リククラゲ、コレクレーです。
紹介は対戦での選出順にします。
リククラゲ
種族値 80-70-65-80-120-100
個体値 すべて31(攻撃妥協)
努力値 28-0-140-252-4-84
性格 ひかえめ(特攻アップ 攻撃ダウン)
実数値 159-81-103-145-141-131
テラスタイプ ほのお(使わない)
特性 きんしのちから
持ち物 きあいのタスキ
技 キノコのほうし だいちのちから ヘドロばくだん やどりぎのタネ
相手を後攻で眠らせて、フワライドの行動回数を増やします。
パーティーの氷の一貫がすさまじく、氷技が飛んできやすいのでタスキは必須でした。
パンチグローブ攻撃特化ウーラオスの水流連打を95%耐えます。防御が1下がると耐える確率が50%下がります。水流連打はあるところから確率が一気に変わりやすいので、比較的調整が役に立ちがちです。
ただそうは言っても特定のポケモンのためにきあいのタスキと相性が良くない努力値の振り方になっていて、ウーラオスが来てもとんぼがえりをされることがあるため、途中ですべてをすばやさに回して最速CSにしました。
しかし、ウーラオスに倒されるということが複数回発生し、後半のほうが勝率も悪いので、いろいろな攻撃を1発耐えるようにするという目的をしっかり果たせるように水流連打耐え調整をしたほうがよいかもしれません。そういう意味で今回はそれを掲載しています。
その他
ヘドロばくだん:相手が対策でくさタイプであるときの打点確保のため
やどりぎのタネ:VSディンルーなどで活躍
フワライド
種族値 150-80-44-90-54-80
個体値 31-7-31-0-31-31
努力値 12-0-252-0-244-0
性格 ずぶとい(攻撃ダウン 防御アップ)
実数値 227-76-105-110-105-100
テラスタイプ あく 途中からフェアリー
特性 かるわざ
持ち物 からぶりほけん
技 ちいさくなる みがわり バトンタッチ さいみんじゅつ
(2023/10/5修正 努力値を間違えていたので修正しました。)
回避アップ、それから、さいみんじゅつを外すことですばやさ2段階アップを、ジュナイパーに繋ぎます。空振り保険発動時はフワライド自身はかるわざも発動するため、準速スカーフレジエレキより速くなります。
基本的にフワライドにテラスタルを使います。
最初は、ゴースト半減あく半減、いたずらごころ変化技無効のあくテラスタルにしていましたが、フワライドがテラスせずにはいられないVSパオジアン(いたらほぼ選出される・使用率3位)でせいなるつるぎ(回避率上昇も無視される・採用率7割)がきつかったため、途中からフェアリーテラスタルにしました。
参考記事 確率計算について
運が悪ければ負けます。
さいみんじゅつが当たりすぎてすばやさ上昇をバトンできず負けるという場合もあります。外しを引くためだけにみがわり相手に何回も催眠術を使っている間に倒されるという試合もありました。
ヒスイジュナイパー
種族値 88-112-80-95-95-60
個体値 すべて31
努力値 140-252-4-0-4-108
性格 いじっぱり(攻撃アップ 特攻ダウン)
実数値 171-180-101-95-116-104
テラスタイプ みず
特性 きもったま
持ち物 たべのこし
技 3ぼんのや みがわり はねやすめ つるぎのまい
すばやさ2段階アップと回避アップを受け継いで、無双する役目です。すばやさ2段階上昇でテツノツツミを抜けます。
みがわりがないときはみがわりを使う、体力が半分以下ならはねやすめを使う、それ以外ならつるぎのまいを使う、することがなくなったら攻撃する、という動きをします。
唯一無二の性能として重宝したのが、きもったま&3ぼんのやです。無効化されない50%防御ダウン&30%怯み&12.5%急所の技は、ワンウェポンで天然持ちを含む耐久ポケモンをごり押す必要があるこの戦術にとても適合していました。
くろいきりドヒドイデやてんねんヘイラッシャをごり押しで倒せた試合が複数あり、この技の強さを感じました。
きもったまがなければいくら性能がよくてもこの技を採用できなかったので、きもったまも大活躍しています。忘れたころに威嚇を無効にします。
すばやさと回避をちゃんとバトンできたときはだいたい勝ちました。
バトンタッチが成功しないと基本的には強くないですが、低速相手にはバトンなしでも強く、ふきとばしディンルーが相手でも即負けではありませんでした。
コレクレー
種族値 45-30-70-75-70-10
個体値 31-0-31-31-31-31
努力値 252-0-164-0-92-0
性格 ずぶとい(防御アップ 攻撃ダウン)
実数値 152-31-111-94-112-30
テラスタイプ いわ(妥協)
特性 びびり
持ち物 ひかりのねんど
技 リフレクター ひかりのかべ ナイトヘッド あやしいひかり
育成しています。ちゃんとA0コレクレーです。
カジュアルバトルでの試運転では実際に少しリククラゲの代わりに戦闘に出しました。リククラゲのほうが良さそうということになり、ランクバトルでは全試合リククラゲを出しています。
サーフゴーにならないと覚えない技が多く、無理してアタッカーをさせない限りは壁+ナイトヘッドがほぼ確定になってしまいます。
おきみやげもサーフゴーにならないと覚えないので、あやしいひかりの混乱でフワライドを無償で出そうと企みました。
戦績
たまたま別件でシーズン初日が休日だったので、開始直後の13:06からランクバトルを始めました。ランクバトルのシーズン初日の開始時刻は日本時間13:00です。
前のシーズンが、以下のとおりで当然マスターボール級まで行っていたので、今回はスーパーボール級のゲージ3/4からのスタートです。
しかし、最初から3連敗して、ゲージ0/4まで落ちてしまいました。
カジュアルバトルではそれなりに戦えていましたが、シーズン開始直後のガチ勢ひしめくスーパーボール級では無理か……と思いました。
しかし、そこから3連勝して、ハイパーボール級に昇格しました(ゲージ2/6)。このとき13:57頃です。
さらに、なんと追加で3連勝(合計6連勝)して、すいすいとマスターボール級に上がれました。
このときの時刻は14:26です。シーズン開始から1時間半も経っていない頃だったため、マスターボール級の人口が少なく、なんと125位でした。
さらに、マスターボール級での試合を始めながらポケモンHOMEを確認すると、123位となっていました。上の2人のレートが下がったおかげで順位が少し上がったようです。
しかし、その後4連敗し、これ以上順位が上がることはありませんでした。
その後は、ひと月を通じてちょこちょこと遊んで、シーズン終了間際に、100試合を終えました。
間違えて別のパーティーで潜ってしまった2試合を除いた100試合を、このコレクレー厳選偽装で戦い、47勝53敗でした。
本当は塩統一のときのように勝ち越したかったですが、ダメでした。残念。
コレクレー使用率TOP150入り
初日、戦い続けていたら、コレクレーがランキングに入っていました。画像では使用率92位です。
たぶんピークはもっと順位が戦ったと思うので、気づくのが遅くなり悔しいです。
以下、18時50分台にとったスクリーンショットです。
使用率は対戦回数ベースなので、選出していないコレクレーも順位に入ってきます。
特性の集計は選出回数ベースなので(仲間大会の経験から得た知識)、コレクレーの「とくせい」の欄は空白になっています。ランクバトルのデータでこれを見ることができるのは珍しいので、希少価値があります。
せいかく・どうぐも同じく選出回数ベースなので同じようになっています。
一緒のバトルチームにいるポケモンは対戦回数ベースです。
当然、一緒のバトルチームにいるポケモンもこの3匹だけです。10匹ではない場合でも普通5匹以上にはなるはずなので、希少価値が高いです。
技も対戦回数ベースなので、選出していなくてもデータが出てきます。
追記:使っていたコレクレーの技の並び順はリフレクター・ひかりのかべ・ナイトヘッド・あやしいひかりにしていたので、こことは順番が違います。
ちなみに、テラスタイプはテラスタル回数ベースであるため、テラスタルを使わなかったリククラゲのデータでは以下のとおりテラスタイプの欄が空欄になっています。
リククラゲは選出はしているので、特性の欄には「きんしのちから 100%」と載っています。
同時採用率でカイリューとサーフゴーに挟まれるコレクレー
コレクレーの使用率ランキング入りについてつぶやいている方がいました。嬉しいです。
コレクレーさん87位にいる模様。何するんやろか? #ポケモンSV pic.twitter.com/hDdfk4vfRc
— いちごおにぎり (@MLlWDDfSnlu9VIJ) 2023年8月1日
使ってる人絶対1人で草 pic.twitter.com/njYquLyiaL
— いちごおにぎり (@MLlWDDfSnlu9VIJ) 2023年8月1日
追記:コレクレーの技の並び順がここでも違います。先ほどの筆者撮影の画像とも違うので、同率ならランダムという説もあります。
ええやん、コレクレー。 pic.twitter.com/JpmBIE9u9L
— せくれちん (@sekurechin13045) 2023年8月1日
おわりに
もともとはマスターボール級を目指そうくらいの気持ちだったのですが、良い条件がいろいろ重なった結果、たぶん人生でも一番よい瞬間順位である123位を取れました。たまには序盤元気というのもよいです。
WCSイベントのトレーナーズクルーズでマスターボール級には上げてますくらいの方との対戦でこのパーティーを使ったのですが、コンセプトを理解してもらえず(面白いと思わない人もいるのはそうですがこのときは意味がそもそも伝わっていない感じ)、ガチ勢の人口の少なさを実感しました。
お読みいただきありがとうございました。
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