「受けのためのステラ」というレアケースを紹介したい

はじめに
ポケットモンスタースカーレット・バイオレットのシングルバトルの記事です。
弊ブログにしては珍しい、いわゆる単体考察のような記事です。
普通は「攻め」に使うステラを「受け」に使うという画期的なポケモンとなっています。
- はじめに
- 概要
- ステラアーマーガア誕生までの流れ
- ステラによるタイプ固定
- VSアカツキガチグマ以外での活躍
- 攻撃面での恩恵について
- 実戦
- うちおとすガチグマについて
- おまけ
- 紹介(記事公開当日追記)
- おわりに

概要
ステラのアーマーガアなら、「はねやすめ」を使ってもひこうタイプが消えないため、「はねやすめ」後のじめん技で弱点を突かれることがありません。
VSアカツキガチグマやVSヘイラッシャなどで、「はねやすめ」択になることなく、安心して「はねやすめ」を使うことができます。遅いじめんタイプに対して安定します。
(記事公開翌日追記:同じことはひこうテラスタルでもできるので、はがね・ひこうの耐性を維持できることがポイントです。)
(記事公開翌日追記:遅いかくとう技に対しても同じ利点があります。)

ステラアーマーガア誕生までの流れ
レギュレーションHにおけるアカツキガチグマ
レギュレーションHにおいて、アカツキガチグマはトップクラスの強さを持つポケモンです。準伝説が禁止されて全体的な環境のパワーが落ちている中、合計555の高種族値から威力140の無効化されない専用技を振り回しています。
レギュH1シーズン目である2024年9月のシーズン22では、カイリュー・サーフゴーに次ぐ使用率3位となっています。
ガチグマ受けの浮いているはがねタイプ
ガチグマは、特性しんがんによりゴーストタイプにもノーマル技を等倍で当ててきます。よって、ガチグマのノーマル・じめんの技範囲をタイプ受けできるポケモンを探すと、浮いているはがねタイプになります。
じめん無効のはがねタイプをシーズン22の使用率順に並べると、
アーマーガア 15位
エアームド 76位
ふゆうドータクン 81位
ミミズズ 88位
ふゆうドーミラー 圏外(全5種)
となります。
エアームド・ミミズズは特防方面が脆いためアカツキガチグマをあまり相手にはしていないであろうことを踏まえると、ガチグマをテラスなしでタイプ受けしているのはアーマーガア・ドータクンということになります。
今回の記事では、上記の中で使用率が飛びぬけて高いアーマーガアに注目します。
テラスタル込みだと、ふゆうのはがねテラスサザンドラなども同じタイプ受けをできますが、高速回復技がないため、今回は注目しません。チリーン・フリージオならじこさいせいがありますが、圏外なのでこれも今回は除外します。
アーマーガアが抱える問題
アーマーガアはある問題を抱えています。それが、はねやすめターンの地面技です。普段はひこうタイプにより無効ですが、はねやすめ使用後はターン終了時までひこうタイプが消えるため、地面技を受けてしまいます。
実例ツイートがあったのでご紹介します。
アーマーガアでガチグマを対策できると思うなよおおお オリャアアアアアアァァァ #ポケモンSV #NintendoSwitch pic.twitter.com/jQLc8mmNUQ
— ぴたろ (@pitaro0x0) 2023年10月15日
対策として、アーマーガアのすばやさを落とすという方法があります。最遅アーマーガアは実数値64で、無振りアカツキガチグマの実数値72より遅くなります。
しかし、アカツキガチグマもすばやさを落としている場合があります。ママンボウのクイックターンの後に行動できる、トリックルームと組み合わせて強いなど、他のメリットがあることから、一定数使われています。そのようなアカツキガチグマに当たった場合は、はねやすめの後にだいちのちからを決められてしまいます。
このままでは、はねやすめを使うかどうかで択が発生してしまいます。
こうこうのしっぽを持てばこの問題を解決できつつ確定後攻とんぼがえりを使えるので結構いいですが、ゴツメなどの道具を持ちながらこれを解決する方法はないものか……
ステラによるタイプ固定
そこで登場するのが藍の円盤で登場したテラスタル「ステラ」です。
ステラを使ったポケモンは、テラスタル使用時のタイプをそのまま持っているような状態になります。
そして、他のテラスタルと同じように、タイプ変更・タイプ消失・タイプ追加を受け付けなくなります。
つまり、ステラのアーマーガアは、はねやすめしてもひこうタイプが消えません。
ひこうタイプが消えないため、はねやすめ直後にじめん技を受けても、被弾しません。
なお、ひこうタイプでもはねやすめ時のひこうタイプ維持はできますが、それをすると、ノーマルが等倍になってしまいます。はがね・ひこうの優秀な耐性を残せるステラが偉いです。
もともと、アーマーガアは基本テラスタルを使わないポケモン(シーズン22の2桁順位構築記事でも、アーマーガアのテラスタイプに意図はありませんと書いてあったくらい)で、テラスタイプの自由度が高いことも、ステラ採用を後押ししてくれます。
VSアカツキガチグマ以外での活躍
ステラアーマーガアは、VSアカツキガチグマ以外でも活躍できます。
例えば、VSヘイラッシャです。
アーマーガアはヘイラッシャを余裕で受けることができるものの、ウェーブタックルやゆきなだれのダメージが蓄積すればどこかではねやすめをしなければいけません。ヘイラッシャ側にはそれを読んで地割れを当てるという勝ち筋があります。
そこでステラアーマーガアです。ステラを使えば、はねやすめを使ってもじわれ無効です。これでヘイラッシャに倒されません。
通常ガチグマ、ドオー、ラグラージに対しても、ステラアーマーガアが活躍します。
遅いじめんタイプに対して安定するようになります。
(記事公開当日追記)
遅いかくとうタイプが環境にいないので忘れていましたが、きあいパンチや遅いポケモンのボディプレスに対しても活躍します。
攻撃面での恩恵について
本来攻めとして使うステラですので、アーマーガアが使う技もステラの恩恵を受けます。
もしドリルくちばし・ブレイブバード・アイアンヘッドなどの一致技を入れているなら、その火力が大きくあがりますし、ボディプレス・とんぼがえりだけだったとしても、少しだけ火力が上がります。
例えば、HD特化アーマーガア VS HB無振りアカツキガチグマで、通常のボディプレス3発だとアカツキガチグマを倒せる確率は14.3%ですが、3発のうち1発がステラによる1.2倍ボディプレスになると、倒せる確率は86.81%にまで上がります。
実戦
このアーマーガアとフワライド入りの受けよりのパーティーで、ランクバトルマスボ級で戦いました。フワライドを見るとだいたいアカツキガチグマが出てくるだろうという目論見です。
アーマーガアより遅いアカツキガチグマに対して、ステラで安心してはねやすめを使い、だいちのちからを透かす、という流れを実現することができました。
@no_TL 記事用 pic.twitter.com/TykxwvW2CT
— テツポンド (@tetspond) 2024年10月13日

(記事公開翌日追記)
このとき、流用のためHBのままでしたが、それでも持ちものなしノーマルテラスくらいまでだったらなんとかなりました。
うちおとすガチグマについて
うちおとすアカツキガチグマというのが存在しているらしいです。技使用率トップ10にはないのでメジャーではなさそうです。
うちおとすを使われると、ステラであっても着地します。うちおとす状態は、タイプを変えることなく、地面にいる状態を付与するからです。
そのため、うちおとすガチグマに当たった場合は地面技を受けてしまいます。
ポケモンwikiには書いていなかったです(当たり前のことなので書いていないだけかもしれない)。そのため、メタモンにガチグマをコピーさせて仕様検証し、「うちおとすを使われると、ステラであっても着地」が間違いないことを確認しました。
アカツキガチグマのメイン技はじめんではなくノーマルなので、汎用性の低いうちおとすが流行することはないと思っていますが、一応言及しました。
おまけ
攻めとしてのステラですが似たような例として、パーモットが、ステラでも「でんこうそうげき」を連打できるという仕様があります。
いわゆる単体考察の記事は珍しいので、過去のを少し紹介します。
【ポケモン剣盾シングル】単体完結型無限回避戦術あなをほるまねっこリオルの仕組みと現環境で勝てる使用率上位ポケモンについて - テツポンドのブログ
【ポケモン】非暴力不服従の皇帝 いちゃもんアンコール白馬バドレックス (強制わるあがき#1) - テツポンドのブログ
(記事公開当日追記)
記事執筆時点で、アーマーガアのテラスタルTOP10にステラはありません。
2024年10月13日(シーズン23)現在、あく37.0%、かくとう20.0%、ドラゴン14.8%、フェアリー5.4%、ひこう5.0%、ほのお5.0%、みず3.9%、じめん3.2%、ノーマル2.5%、ゴースト1.3となっています。
なお、仲間大会の表示と同じなら、これはテラスタルを使った回数ベースで集計されています。
紹介(記事公開当日追記)
すごく記事を広めていただいているため、2年前にいちゃもんアンコールバドレックスが1on1で注目されたときに乗っけた過去の記事紹介をそのまま貼り付けます。
この記事は普段見ない層に見ていただけると思うので、普段の記事をいくつか紹介します。
・ガチ対戦では弱いギミックであるゴチルアント特化構築でレートをどこまでいけるのかやってみた記事
【ポケモン剣盾シングル】構築記事「ネット脱出ゴチルアントorダグアント」〜禁伝不採用の特殊戦術特化構築に拘ってS22最終4555位レート1714〜 - テツポンドのブログ
・タマゴ3つ+温めポケモン+進化前+メタモンの孵化厳選偽装構築でマスター上げをした記事
【ポケモン剣盾シングル】禁伝2体環境でも孵化厳選偽装構築でマスターボール級到達 ラム剣舞ファイアローとイバンリオル - テツポンドのブログ
【ポケモン剣盾シングル】「"メタモン偽装ゾロア" 偽装のじゅうなんメタモン」入り 孵化厳選偽装構築 - テツポンドのブログ
・ずっと俺のターン!系ギミック
【ポケモン剣盾ダブル】ともえなげ無敵ループギミックパーティー 〜なまけ+さきおくり+強制交代技で「ずっと俺のターン!」を実現〜 - テツポンドのブログ
・ロマン戦術in仲間大会
【ポケモン剣盾シングル】交代禁止の特殊ルール仲間大会 カラマネロが威力860(最大威力)のアシストパワーを放つロマン戦術 - テツポンドのブログ
・ポケモンwikiの仕様の記述は、人の検証行為の結晶だという話の例
重力が手持ちに効果があるという面白い検証結果
【ポケモン】2021年にした仕様検証 Part2 - テツポンドのブログ
ここまでです。
これより後に書いた記事でも面白いと思ってもらえるものはあると思います。
記事一覧 - テツポンドのブログ で見つけてもらえると嬉しいです。
これとか
【ポケモン剣盾ダブル】トリックルーム(の常識)破壊ルチャブル 〜すばやさ1808を超えてトリックルーム中に先制シザークロス!〜 - テツポンドのブログ
おわりに
ガチ対戦チックな記事を書きましたが、いつもは面白ギミックや超火力パーティで遊ぶことが多いです。
今回も、さいきのいのり&みかづきのまいループ戦術でレートを溶かした後にアーマーガアでの対戦を行っているため、1~3万位での対戦となっています。
お読みいただきありがとうございました。
このポケモンを思いつけたことが結構嬉しいです。
実戦(構築記事など) カテゴリーの記事一覧 - テツポンドのブログ
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