相手に一切行動させずに攻撃したい!盤面ロックしたい!
はじめに
特性なまけ、技さきおくりと、強制交代攻撃技であるドラゴンテール・ともえなげを組み合わせて無敵ループを形成するパーティーについて、書きます。
- はじめに
- 概要
- 戦術詳細
- プランA 基本
- プランB ヤミラミ負担軽減
- プランC 初手ねこだまし対策
- 改善に向けて
- プランD 強制交代役が交代封じ役兼任
- レンタルパーティー
- メモ
- ダイマックス禁止と特殊戦術
- 関連動画
- おわりに
強制交換と強制交代のどちらの表現も使っていますが完全に気分です。
概要
さきおくりは優先度が低い技よりも後に行動を先送りするという仕様を活かします。本来ならば相手に先制できない「ともえなげ」を相手に先制で当てて、その効果で相手を強制交換させます。行動前に強制交換が発生すると、行動ができません。
もう片方のポケモンはそのターンになまけるように特性を書き換えて、さらに交換できない状態にします。
なまけるターンは別の非なまけの敵が1匹行動するだけなので上記の強制交代コンボでその敵の行動を封殺、なまけないターンは両方の敵が行動するので両方まもるで攻撃を無効化
これで無敵ループになります。
2ターンの中の敵2匹の4回行動に対して、2回をまもる、1回をなまけ、1回を先送り強制交代で無効化し、先送り強制交代時のダメージ1回を相手に与える という構造です。
これで無敵ループです。
戦術詳細
相手の場に、「にげられない状態」かつ特性「なまけ」のポケモンを用意する
自分の場に、強制交代技と「まもる」を覚えて「こうかくレンズ」を持ったポケモンと、特性「いたずらごころ」で「さきおくり」と「まもる」を覚えたポケモンを並べる
(ステルスロックを相手の場に設置していれば攻撃技ではない強制交代技でも可)
・相手のなまけポケモンが行動するターン
こちらは両方まもる
結果、相手はどちらもこちらへ攻撃できず
・相手のなまけポケモンが行動しないターン
なまけポケモンじゃないほうにさきおくりを使用
相手の行動がターンの中の一番最後に変更される
なまけポケモンはなまける
強制交代技でなまけポケモンじゃないほうが強制交換
結果、相手はどちらも行動できず
これを繰り返して無敵ループ!
こうかくレンズを持つことで強制交代技の命中率が90から99になり、安定します。命中90は高そうに見えますが10回連続で当たる確率はわずか35%なので、何回も当てる必要があるこの戦術では安定しません。
さきおくりの代わりに味方におさきにどうぞを使うことでも同じことが可能です。
ループのカット方法
さきおくりより速い先制技
あくタイプ(いたずらごころさきおくり無効)
みがわり(さきおくり無効かつ強制交代攻撃技の効果無効)
天候ダメージ
まもる(フェイントでほんのり対策可能)
まもる貫通技(ほろびのうた、ふきとばし、など)
ふかしのこぶし
きゅうばん(強制交代無効)
味方を倒す
耐久パーティーでPP16を耐え切る
など
予防
ゴーストタイプ(くろいまなざし無効)
特性書き換え無効(ばけのかわなど、なかまづくり無効)
プランA 基本
具体的な方法について書いていきます。まずはプランAから。
1ターン目
いたずらごころヤミラミがくろいまなざし なまけアイアントも同じ敵へなかまづくり
2ターン目
アイアントをきもったまゴロンダに交換 ヤミラミはくろいまなざしを同じ相手に空打ち
3ターン目
両方まもる
4ターン目
ヤミラミが非なまけポケモンにさきおくり ゴロンダがそのポケモンにともえなげ
(相手:なまけポケモンはなまけターン 非なまけポケモンは行動前に強制交換)
5ターン目
3ターン目と同じ
6ターン目
4ターン目と同じ 以降ループ
相手を倒せそうな偶数ターン目
ともえなげの代わりに攻撃技で相手を先制で倒すことで行動させない
被弾回数 ヤミラミ3回以下 アイアント2回以下 ゴロンダ1回以下
ゴロンダがともえなげを繰り返すだけの世界です。特性きもったまにより、全てのタイプへ強制交代攻撃技を当てることができます。また、相手のいかくが何回も発動することになりますが、それをきもったまで無効化できるのも偉いです。
ゴロンダの代わりとして、ガルーラもいます。ゴロンダより攻撃が低くタイプ一致でともえなげを使えませんが、相手を倒す技をとっておきにすることでゴロンダよりも敵を倒すリーチが長くなります。
先送り巴投げコンボを相手がまもるで防いでくる場合は、フェイント+攻撃を交えます。
最後に2匹残ったポケモンの処理について。削れているはずなので普通に攻撃して倒します。なまけポケモンのほうはまもるを挟みながら攻撃するだけなので簡単に倒せます。アイアントが残っていれば、なまけじゃないほうもなまけにするルートもあります。
プランB ヤミラミ負担軽減
プランAでは相手の3回行動でヤミラミが無事でいなければならないので、負担を軽減させようとしました。
1ターン目
2ターン目
出てくるポケモンによって以下のように行動変更
ヤミラミの場合
3 両方守る
4 先送り巴投げ
でループ完成
アイアントの場合
これで相手両方なまけに
相手は両方なまけている
で上のヤミラミの場合へ
1ターン目に脱出ボタンが発動しなかった場合は
ゴロンダを交換で出したところにかげふみを渡して、次は両方動くターンなのでどちらもまもって、次にゴチルゼルをヤミラミに交換
で5ターン目からループ
被弾回数 ゴロンダ2回以下 アイアント1回以下 ゴチルゼル2回以下 ヤミラミ1回以下
欠点
・きもったまが消えるのでゴーストやいかくで詰む
ゴロンダにこだわらなくても良くなるという不幸中の幸いもありますが、元々ともえなげ使いのなかで一番攻撃が高いのはゴロンダです。ドラゴンテール使いはボーマンダやカイリューなどが攻撃がゴロンダより少し高いポケモンがいます。
・この動きが成功するケースではだいたい、2匹をなまけにしてロックする戦術も成功する
2体をなまけにしてかげふみロックして積み技使い放題というより強力な戦術があります。一応、片方ゴーストでも問題ないという今回の戦術の利点はあります。
(追記 他の利点)
あくタイプが1匹いてもそのポケモンをなまけポケモンにするなら問題なくなる
プランC 初手ねこだまし対策
アイアントにねこだましをされて崩壊するのを少しでも防ぐために、1ターン目のねこだましを防げるようにしました。
両方まもる
ターン終了時に脱出パック発動でアイアントに交代
次のターンにもともとの動き
バトル開始時にいかくで脱出パックが発動してしまった場合はもともとの動きを狙う
改善に向けて
共通するコンボ準備の欠点
アイアント自身もなまけなので防がれると2ターン後を待つしかない
・それぞれが一撃で倒されるとだいたい崩壊
もう少しうまくループの盤面に繋げられないか、考えています。
糸口として、いくつかの調べた情報を。
なし
強制交代と交代封じを両立するポケモン
クロバット くろいまなざし+ふきとばし
バルジーナ くろいまなざし+ふきとばし
カプ・ブルル くろいまなざし+ふきとばし
カジリガメ くらいつく+ドラゴンテール
オトスパス たこがため+ともえなげ
オトスパスが唯一タイプ一致で攻撃できます。さらに特性テクニシャンでともえなげの火力を上げられます。この中で一番良さそうです。ただし、ゴロンダと違ってゴーストにはともえなげが当たらないです。あく最高火力はテクニシャンしっぺがえしの威力75or100。
ほえる没収ととおせんぼう没収が痛く、6系統のみです。
プランD 強制交代役が交代封じ役兼任
あまり改善にはなっていませんが、先ほどの「強制交代役と交代封じ役を両立できるポケモン」から考えたプランです。
1ターン目
2ターン目
被弾回数 ハガネール3回以下 アイアント2回以下 ヤミラミ1回以下
ハガネールにほえるがあれば、まもるで防がれないことをこのプランの長所にできたのですが……
レンタルパーティー
とりあえず今までのプランに登場したポケモンを入れたレンタルパーティーを作ってみました。一応形にしたもののまだ未完成感があります。
メモ
ニャオニクスのスキルスワップで悪戯心お先にどうぞをできるポケモンを作り出すプランもできるかもしれません。
相手はなまけポケモンを攻撃して倒せばループを抜けることができるのですが、2匹をなまけにする戦術を使って1万位付近をうろうろしていたとき、味方倒しはほとんどされませんでした。
以下雑記
「なまけているDホイーラーにターンは回ってこない!」by なまけアイアント
構築名称候補:なげるーぷ
行動キャンセル系無敵ループはフリーフォールが残っていればもっと考察が捗ったのに
ダイマックス禁止と特殊戦術
ダイマックスは、特性書き換えが無効、ねこだましが無効、強制交代技が無効と、特殊戦術のあれこれを無効化してきます。良いことは相手からのねこだましが減ることくらいです。
8~10月の今シリーズは、ダイマックスがないおかげでいろいろな特殊戦術がはかどります。
ふしぎなまもりポリゴン2:相手1体に対しての特性書き換えを含む
ダブルゴチルアント:相手2体に対しての特性書き換えを含む
がんじょうヌケニン:ねこだましを含む、キョダイマックスによる突破手段がある
ともえなげループ:相手1体に対して特性書き換えを含む、強制交代技あり、プランによりねこだまし含む
来月からのランクバトルのルールが発表され、ダイマックスが復活するということだったので、今月のうちに今しかできない戦術を楽しみたいものです。
関連動画
今回の戦術と同じようなことをやっている動画があるので紹介します。
第七世代の動画で、ステルスロックとほえるとおさきにどうぞの組み合わせです。
Zサイドチェンジでおさきにどうぞ役のすばやさを上げている点、第七世代らしさ。
おわりに
お読みいただきありがとうございました。
4600字、久しぶりに5000字以下におさまりました。
余談。前回の記事(【ポケモン剣盾シングル】構築記事「ネット脱出ゴチルアントorダグアント」〜禁伝不採用の特殊戦術特化構築に拘ってS22最終4555位レート1714〜 )、4桁順位ながらも記事まとめサイトに掲載されたおかげでシーズン22構築記事としてのアクセスがあり、シーズンxx構築記事として出すとこういうことがあるのか、といい体験になりました。
10/31 訂正
「カジリガメ くらいつく+ふきとばし」
となっていたのを
「カジリガメ くらいつく+ドラゴンテール」
に直しました。
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