主催するおきみやげ1on1に参加するにあたってした考察を記事にしたい
考察はおいておき、いたずらごころエルフーンを環境に投入したい

はじめに
2025年9月14日(日)にポケモンSV仲間大会「おきみやげ1on1」を開催します。この記事が公開される当日です。
詳しくは記事内に書いてありますが、おきみやげとわるあがきで決着がつく1on1です。
この記事では、一人の参加者としての考察について書いていこうと思います。
「一人の参加者としての考察」としては、過去にも自分で仲間大会を開いたときに同じような記事を書いていました。
【ポケモン】仲間大会メタモン1on1 参加者としての考察 - テツポンドのブログ
【ポケモン】仲間大会わるあがき1on1考察 ゴンベ 〜ベイビィポケモンがきせきも持たずガチポケになるルールがあるらしい〜 - テツポンドのブログ
【ポケモン】仲間大会スケッチ1on1考察 最遅勇敢ABバンジのみドーブル - テツポンドのブログ
【ポケモンSV】仲間大会「素テラバ1on1」時間設定と考察 ヒメリ収穫オーロット - テツポンドのブログ
【ポケモンSV】仲間大会ステラバ1on1考察 最脆イバンジバコイル - テツポンドのブログ
【ポケモンSV】仲間大会「いやしのはどう1on1」考察 最遅呑気181-146-157チョッキガラルヤドラン - テツポンドのブログ
- はじめに
- 仕様
- 大会の要点
- 考察に役だった必要ダメージ割合計算
- 使用可能ポケモン見渡し
- S種族値45以下ポケモンVSディンルー
- ディンルーに関する基本的な計算
- ディンルー環境考察
- ディンルーより硬くて速いハカドッグ
- ディンルー・ハカドッグ環境考察
- もふもふを無視するマタドガス
- ディンルー・ハカドッグ・マタドガス環境考察
- ディンルー・ハカドッグ・マタドガスに挑むポケモン
- ディンルー・ハカドッグ・マタドガス環境考察
- 今回のポケモン
- 追記:結果
- おわりに
仕様
まず大事なのは仕様の把握です。
いやしのはどう1on1と同様に、
・わるあがきの反動は小数点以下四捨五入で計算されること
・わるあがきはタイプの影響を受けないこと
・わるあがきで同時に倒れたときはわるあがきを使った側が勝つこと
という知識が必要です。
これに加えて、
・わるあがきを選択するときは「たたかう」を押したら行動選択が終了するためテラスタルを使えないこと
という知識も今回重要です。
あと、こういうのもあります。
・おきみやげ使用者の特性がいたずらごころで、あくタイプに無効化された場合は、使用者はひんしにならない。
・どくしゅはわるあがきでも発動する(筆者が検証して記載した仕様です)
大会の要点
今大会で一番大事なのはこれです。
おきみやげが成功した側は負ける。
相手を倒せない技縛りの1on1では、
こだわりハチマキ
ヒメリのみ
1/3回復きのみ
が頻繁にもちもの候補に挙がります。
この中で、とつげきチョッキで初手わるあがきする戦術は、まず考えられるものの、たいてい弱くて環境から外れます。こだわりハチマキを持ったわるあがきでやっと環境入りするくらいで、その場合もゴツゴツメットには負けることが多いです。
しかし、今大会は違います。
とつげきチョッキ以外の持ち物を持つと、最初のターンに「おきみやげ」を使うことになり、後で紹介する一部の例外を除いて、倒れてしまいます。例外を除き、とつげきチョッキ以外を持つととつげきチョッキに負けます。
とつげきチョッキ最強環境!
技1つ1on1なのにその技を使うことを避ける大会!?
ゴツゴツメットが弱いわるあがき系1on1!
というのが、このルールの面白さです。この部分の面白さはいやしのはどう1on1と同じです。
「とつげきチョッキわるあがき1on1じゃねーか!」となり、考察を進めていくと、いやしのはどう1on1とはまた違った面白要素が見えてきます。
単純なわるあがき1on1なら、すばやさがかなり低くてこうげき・ぼうぎょもそれなりにあるポケモンが強いのですが、今回はそうではなかったり、とつげきチョッキを持たずに勝とうとする例外の存在が現れたりするのが、このルールの別の面白さです。
次の項目以降で、具体的なポケモンについて検討していきます。なお、すべて急所は考慮しません。
考察に役だった必要ダメージ割合計算
【ポケモン】仲間大会スケッチ1on1考察 最遅勇敢ABバンジのみドーブル - テツポンドのブログ
に載せた「考察に役だった必要ダメージ割合計算」から、今回関係する部分だけを抜粋して補足を加えて掲載します。
用語
本記事では、この項以外でも、以下の用語を多用します。
3先攻 3ターン目の先攻側のわるあがき
3後攻 3ターン目の後攻側のわるあがき
4先攻 4ターン目の先攻側のわるあがき
見方
その行の必要ダメージ割合だけの与ダメを出せるなら、その行のタイミングの攻撃で勝てます。
%は「わるあがき与ダメ/相手の最大HP」を表します。
後攻側視点なら、相手のわるあがき3回を1回あたり約16.7%以下に抑えて、自分のわるあがき3回で1回あたり約8.3%(1/12)以上(実際には相手のわるあがき反動の小数点処理の関係で9%くらい必要)のダメージを与えれば勝てます。8.3%に届かない場合は、相手のわるあがき4回を1回あたり約6.3%以下に抑えれば、自分のわるあがき4回で1回あたりわずかなダメージを与えれば勝てます。
2先攻 必要ダメージ割合37.5%
2後攻 必要ダメージ割合25.0%
3先攻 必要ダメージ割合16.7%
3後攻 必要ダメージ割合8.3%
4先攻 必要ダメージ割合6.3%
4後攻 必要ダメージ割合0%
使用可能ポケモン見渡し
バチンウニ 48-101-95-x-x-15 環境最遅 ちなみにチョッキ禁止環境なら一強
ベトベター 80-80-50-x-x-25 どくしゅ
マグカルゴ 60-50-120-x-x-30 ほのおのからだ 特性なし物理耐久6位
ボチ 50-61-60-x-x-34 もふもふ 特性込み物理耐久4位
ドガース 40-65-95-x-x-35 かがくへんかガス
ディンルー 155-110-125-x-x-45 特性なし物理耐久1位
ベトベトン 105-105-75-x-x-50 どくしゅ
マタドガス 65-90-120-x-x-60 かがくへんかガス 特性なし物理耐久4位
ハカドッグ 72-101-100-x-x-68 もふもふ 特性込み物理耐久1位
エルレイド 68-125-65-x-x-80 火力1位
モモワロウ 88-88-160-x-x-88 特性なし物理耐久2位
ユクシー 75-75-130-x-x-95 特性なし物理耐久3位
ラティオス 80-90-80-x-x-110
エルフーン 60-67-85-x-x-116 いたずらごころ
S種族値45以下ポケモンVSディンルー
おきみやげを覚えるポケモンのステータスを見てみると、ディンルーが、それなりの遅さ、圧倒的な物理耐久、環境2位の攻撃種族値を兼ね備えています。めちゃくちゃ強いなという印象を持ちました。環境1位の攻撃種族値を持つエルレイドは、無振りディンルーすら3先攻で倒せません(最大与ダメ13.4%)。
ディンルーより遅くディンルーに対抗できそうなポケモンがいないか考えます。
ディンルー
わるあがきの打ち合いをするときは、基本的にはHPを4n+1にして残りを攻撃と防御に振り切る配分が効率が良いです。まずはそこから考えると、
腕白H20A236B252、意地H20A252B236が現れます。
腕白H20A236B252同士の対決は、3後攻では倒しきれないので(倒せる確率0.39%)、はやいほうが4先攻で勝ちます。
意地H20A252B236同士の対決は、3後攻で倒しきれる(倒せる確率100%)ので、おそいほうが3後攻で勝ちます。意地H20A252B236はこれにより勇敢H20A252B236として扱います。
腕白H20A236B252と勇敢H20A252B236の対決は、勇敢H20A252B236が3後攻で倒しきれる(倒せる確率71.72%)ので、勇敢H20A252B236が3後攻で勝ちます。
よって、勇敢H20A252B236ディンルーはいそうです。
ひとまずここでディンルーミラーの考察を止めます。
バチンウニ
遅さを活かして3後攻で勝つプランをとることになります。
勇敢H20A252B236ディンルーの3先攻を耐える必要があります。呑気H204B180なら、66.48%の確率で耐えます(50%を下回らないぎりぎりのラインまで耐久を下げています)。
しかし、残りのA124では、ディンルーを3後攻で倒せる確率は0%です。
逆に、倒せるように勇敢A196にすると、3先攻で倒されます。
以上から、ディンルーの配分によるかもしれませんが、あまりディンルーに有利とはいえないようです。
ボチ
遅さを活かして3後攻で勝つプランをとることになります。
しかし、攻撃特化しても、勇敢H20A252B236を3後攻で倒せる確率すら0%です。
ベトベター
どくしゅで追加のダメージを入れて勝とうとします。
どくしゅ発動ターンで場合分けします。
1ターン目にどくしゅが発動しないと勝てないなら勝率30%なので、不利です。
2ターン目にどくしゅが発動すれば勝てるなら勝率51%なので、微有利です。3先攻を耐えて、1回の毒ダメージと3回の反動と3後攻までの3回のわるあがきで倒します。
1回の毒ダメージと3回の反動と3後攻までの3回のわるあがきで倒すことは、攻撃無振りベトベターVSHBディンルーでも高確率で可能です。よって耐久が問題になります。
実質防御特化ベトベターであるとき、ディンルーが攻撃特化なら、3先攻を97.75%耐えません。腕白12振りディンルーなら、100%耐えます。
よって、勝率が最大でも51%で、ディンルーの配分によっては51%未満になります。
マグカルゴ
ほのおのからだで相手にダメージを与えつつ自分の被ダメを減らします。
ほのおのからだ発動ターンで場合分けします。
2ターン目発動で3後攻で勝つ場合、相手の通常わるあがき2回+火傷わるあがき1回+反動2回を耐えることができるかがまず問題になります。勇敢H172A252B84マグカルゴであれば、相手が攻撃特化ディンルーであってもマグカルゴは確定で耐えることができます。(27*2+13+39*2<157)。
次に、相手を自分の通常わるあがき3回+火傷1回+反動3回で倒せるかが問題になります。勇敢A252マグカルゴでも、勇敢H20A252B236ディンルーを倒せる確率は14%です。わるあがき3回で45ダメージを与えられるかの勝負で、1回で13~16ダメージしか与えられません。
2ターン目発動で3後攻のあとのやけどまで込みで勝つ場合、相手の通常わるあがき2回+火傷わるあがき1回+反動3回を耐えられるかがまず問題になります。相手が攻撃特化ディンルーなら、呑気H236B252マグカルゴで耐えることはできません。
相手が腕白A12ディンルーなら呑気H236B252マグカルゴで99%耐えることができますが、マグカルゴのわるあがきの火力が落ちるので、相手を自分の通常わるあがき3回+火傷2回+反動3回で倒せなくなります。
3ターン目発動で3後攻で勝つ場合、相手の通常わるあがき3回+反動3回を耐えられるかがまず問題になります。無理です。相手が呑気無振りでこちらがHB特化でも確実に倒されます(最低乱数3連でぴったり確3)。
よって、勝率は50%を下回りそうです。
ディンルーに関する基本的な計算
ディンルーに有利なポケモンがすぐには見つからなかったので、ディンルーミラーの考察を始めました。
余談:ダメ計アプリ「VS SV」で、残りHPも手動設定できることを今回初めて知りました。
攻撃特化ディンルーの攻撃に対するディンルーの耐久調整
攻撃特化ディンルーのあがき3回と自身のわるあがきの反動3回で倒れる確率は、それぞれ以下のとおりです。各防御は、ダメージが変わらないなかで最低のものになっています。
ちなみに、H244であがき反動3回を受けたときの残りHPは66、H20のときのそれは59です。
腕白H244B196余り68:0.02% ※B252でも同じ
腕白H212B196余り100:0.31%
腕白H180B196余り132:1.85%
腕白H148B196余り164:6.64%
腕白H116B196余り196:16.82%
腕白H84B196余り228:32.93%
腕白H52B196余り260:52.68%
腕白H20B196余り292:71.72%
腕白H0B196余り312:86.23% ※H個体値29
腕白H244B140余り124:6.05%
腕白H212B140余り156:14.99%
腕白H180B140余り188:29.63%
腕白H148B140余り220:48.26%
腕白H116B140余り252:67.60%
腕白H84B140余り284:83.42%
腕白H52B140余り316:93.50%
腕白H20B140余り348:98.33%
腕白H0B140余り368:99.8% ※H個体値29
腕白H244B84余り180:45.26%
腕白H212B84余り212:63.42%
腕白H180B84余り244:79.32%
腕白H148B84余り276:90.55%
腕白H116B84余り308:96.70%
腕白H84B84余り340:99.34%
腕白H52B84余り372:100.0%
その配分より努力値余りが多く確率が小さいものがあるもの以外、つまり下位互換となるもの以外を太字にしています。ただし、相手が攻撃特化ではないときは、相手の攻撃実数値によって下位互換でなくなることもあります。
腕白B140のときの実数値179など、178以上のぼうぎょ実数値は性格補正なしでは実現不可能です。そのため、防御上昇性格だけを考えるということにします。
腕白H244B252余り12ディンルーに対するディンルーの攻撃
H252にするとわるあがき反動が増えてかえって損するので、これが実質防御特化です。
わるあがき3回と相手の反動3回で倒せる確率は、意地252振りでも0.02%です。
わるあがき4回と相手の反動3回で倒せる確率は、それぞれ以下のとおりです。
意地A244:100%
意地A180:100%
意地A116:100%
意地A52:95.23%
意地A0:33.32%
腕白A228:100%
腕白A156:95.23%
腕白A92:33.32%
腕白A20:0.29%
腕白A0:0.00%
腕白H244B196余り68ディンルーに対するディンルーの攻撃
攻撃特化ディンルーからのダメージが変わらない範囲で防御を下げています。
わるあがき3回と相手の反動3回で倒せる確率は、意地252振りでも0.02%です。
わるあがき4回と相手の反動3回で倒せる確率は、それぞれ以下のとおりです。
意地196:100%
意地140:100%
意地76:100%
意地12:95.23%
意地0:33.32%
腕白252:100%
腕白180:100%
腕白116:95.23%
腕白44:33.32%
腕白0:0.29%
ディンルー環境考察
ディンルーの配分を考えます。
なお、ほとんどは、のちの考察でステータス上は上位互換が登場してしまいます。
A 普通のディンルーに勝てるディンルー
腕白148-156-196-0-0-4 あまり4
攻撃特化ディンルーの3後攻(=あがき3回+反動3回)を93.36%耐える
(防御252振りでも耐える確率は同じ)
(防御努力値を8下げると51.74%まで落ちる)
攻撃は実数値150であり、これだけあれば、
腕白H244B252ディンルーを4先攻(=あがき4回+反動3)で95.23%倒せる
(これを100%にするには攻撃228振りが必要)
(攻撃努力値を8下げると33.32まで落ちる)
ミラーは4ターン目に先攻をとったほうが4先攻で100%勝つ
ということで、わるあがき系1on1にしては珍しく、すばやさを上げたほうがいいということになりました。
B Aに勝てるディンルー
すばやさを上げます。
HP個体値31 腕白20-116-108-0-0-252 余り12はAかBへ
腕白A156振りディンルーの3後攻を99.61%耐える
(これを100%にするには防御180振りが必要)
(防御努力値を8下げると82.6%まで落ちる)
腕白H148B196振りディンルーを4先攻で100%倒せる
(防御努力値を8下げると90.03%まで落ちる)
Aへの勝率99.6%
C Bに勝てるディンルー
さらにすばやさを上げます。
HP個体値29 陽気0-44-228-0-0-236 余り0
腕白A156振りディンルーの3後攻を97.42%耐える
(防御努力値を8下げると65.17%まで落ちる)
腕白H148B196振りディンルーを4先攻で90.03%倒せる
(防御努力値を8下げると16.17%まで落ちる)
Aへの勝率87.7%
D Cに勝てるディンルー
すばやさを上げきります。
HP個体値29 陽気0-44-212-0-0-252 すばやさ実数値106(最速)
耐える確率65.17%
攻撃実数値はそのままなので倒せる確率90.03%
Aへの勝率58.7%
E B~Dに勝てる普通のディンルー
Bの HP個体値31 腕白20-116-108-0-0-252 余り12 ディンルーを、
勇敢攻撃特化ディンルーはわるあがき3回反動3回で100%倒せます。
つまり、3すくみになります。
ディンルーより硬くて速いハカドッグ
ディンルーで無理してすばやさを上げていましたが、それをするなら素のすばやさが高いポケモンも考慮対象に入るなと気がつきました。
そして注目したのがハカドッグです。ディンルーより、特性もふもふにより物理耐久が高いです。また、ディンルーよりすばやさが高いです。
Aのディンルーの上位互換
ハカドッグ 意地44-124-244-0-0-92 余り4
実数値153-150-151-x-x-100
(腕白44-228-140-0-0-92という配分でも同じ実数値になります)
攻撃特化ディンルーの3後攻(=あがき3回+反動3回)を93.36%耐えるのがAのディンルー
こちらは、それを98.44%耐える
(H12だと89.07%耐える)
A実数値150はAのディンルーと同じであり、
腕白H244B252ディンルーを4先攻で95.23%倒す
(攻撃を1つ下げると33.32%まで下がる)
Aのディンルーのミラーは先制したほうが勝つ
すばやさはAのディンルーより高い
これは、Aのディンルー(普通のディンルーに強いディンルー)の上位互換と言えます。
B・C・Dのディンルーの上位互換
ハカドッグ 意地H12A84B140S148 余り124
Bを超える耐久
腕白A156振りディンルーの3後攻を99.61%耐えるのがBのディンルー
こちらは、それを100%耐える
Bを超える火力
腕白H148B196振りディンルーを4先攻で100%倒せるのがBのディンルー
こちらも、それを100%倒せる
余りもつぎ込んで意地A204振りにすれば、腕白H244B252振りディンルーも4先攻で100%倒せる
Dを超えるすばやさ
意地S148で、最速ディンルー抜き
これは、B~Dのディンルー(ディンルーに有利なディンルーに有利なディンルー)の上位互換と言えます。
上位互換にならない部分
ディンルーの攻撃の高さとすばやさの低さは、ハカドッグにはまねできません。ディンルーが完全にとってかわられるわけではありません。
また、後で書くとおり、特性に依存していないことも強みになります。
耐久比較はこのようになります。
腕白H244B252ディンルー
3後攻時の耐久(つまり反動3回分を引いたときの耐久)
66*194=12804
腕白H236B244ハカドッグ
3後攻時の耐久(つまり反動3回分を引いたときの耐久)
45*151*2=13590
ディンルー・ハカドッグ環境考察
ディンルー・ハカドッグの世界では、3先攻で決着が着くことはないので、決着のつき方は次の3パターンです。
X 遅い側が、火力の高さにより3後攻で勝つ
Y 速い側が、耐久の高さにより3後攻を凌ぎつつ火力の高さにより4先攻で勝つ
Z 遅い側が、耐久の高さにより4先攻を凌いで相手を反動で倒して勝つ
Xは、火力と遅さを必要とするため、ディンルー
Yは、Xを意識して耐久を重くみるならハカドッグ、Yを意識して速さを重く見るならハカドッグ、Zを意識して火力を重く見るならディンルー
Zは、遅さを重く見るならディンルー、耐久を重くみるならハカドッグ
を選ぶことになります。
それぞれを考えます。余りは、保留にしている努力値を含みます。
X1
勇敢H20A252B236 最遅ディンルー
233-178-175-x-x-45
ミラーは後攻をとったほうの勝ち
Y1(耐久重視)
腕白H12A228B180余り88 ハカドッグ
148-150-157-x-x-88
攻撃特化ディンルーの3後攻を99.47%耐える(1つ落とすと89%)(H44なら99.98%)
呑気H244B252ディンルーを4先攻で95.23%倒せる
余りを耐久にふって腕白H44A228B236・153-150-165とする場合、ミラーは先攻をとったほうの勝ちとなりやすい(58%)
Y2(速さ重視)
陽気 A228B20S252余り8 H個体値27ハカドッグ
145-150-123-x-x-132
(A実数値146~150ポケモンの3後攻を20%耐える)
A実数値145ポケモンの3後攻を66%耐える
A実数値134以下ポケモンの3後攻を100%耐える
腕白H12B180ハカドッグを4先攻で99.53%倒せる(1つ落とすと86%)
腕白H44B236ハカドッグを4先攻で58.14%倒せる
呑気H244B252ディンルーを4先攻で95.23%倒せる
ミラーは先攻をとったほうの勝ちとなりやすい(80%)
Y3(火力重視)
攻撃特化ディンルーであっても、4先攻で呑気H236B252ハカドッグを倒せる確率は50.6%であるため、没
呑気H244A12B252ディンルーには有利だがそれだけなら他でもいい
Z1(耐久重視)
呑気H236A20B252 最遅ハカドッグ
177-124-152-x-x-65 実質防御特化ハカドッグ
意地A236振りハカドッグ(A実数値166)の4先攻まで100%耐える
攻撃特化ハカドッグの4先攻を95%耐える
攻撃特化ディンルーの4先攻を49%耐えるがY3が没になるなら役に立たない
攻撃特化ディンルーの3後攻を確実に耐える
攻撃特化エルレイドの4先攻で99.6%倒されるがその前にA20の3後攻で倒される
どんなに硬い相手でもそのポケモンの4先攻を耐えれば相手のHPが0になって勝てる
最遅勇敢H20A252B236ディンルーに対して4先攻で攻撃してしまうが90%倒せる
ミラーは後攻をとったほうの勝ち
Z2(遅さ重視)
呑気H244A12B252 最遅ディンルー
261-132-194-x-x-45
攻撃特化ハカドッグの4先攻で確実に倒される
攻撃特化ディンルーの4先攻で確実に倒される
攻撃特化ディンルーの3後攻を99.98%耐える
A実数値149以下ポケモンの4先攻なら耐える確率が50%以上ある
A実数値150ポケモンの4先攻に95%倒される
どんなに硬い相手でもそのポケモンの4先攻を耐えれば相手のHPが0になって勝てる
最遅勇敢H20A252B236に対して同速勝ちして4先攻で攻撃してしまうときも確実に倒せる
ミラーは後攻をとったほうの勝ち
Y1は余りを耐久に回したものとして、有利不利を考えます。
X1 Y1に負ける Y2に勝つ Z1に負ける Z2と互角
Y1 Y2と互角 Z1に負ける Z2に勝つ X1に勝つ
Y2 Z1に負ける Z2に勝つ X1に負ける Y1と互角
Z1 Z2に負ける X1に勝つ Y1に勝つ Y2に勝つ
Z2 X1と互角 Y1に負ける Y2に負ける Z1に勝つ
表 hは互角(引き分けのh)
この5つだけで見ると、Y2はY1の下位互換になっています。あとで消します。
もふもふを無視するマタドガス
ハカドッグであるY1とZ1が強そうでしたが、ここでマタドガスが登場します。かがくへんかガスによって、もふもふを無効化できます。また、ハカドッグよりも低いすばやさによって3後攻で勝ちます。
マタドガスの配分はこんな感じです。
勇敢H132A252B124最遅マタドガス
157-156-156-x-x-58
・ハカドッグにとても強い
攻撃特化ハカドッグの3先攻を確定で耐える
実質防御特化ハカドッグを3後攻で確定で倒す
・マタドガスミラーは同速勝負
このマタドガスのミラーは後攻になったほうが3後攻で倒して勝つ
攻撃特化なら防御特化マタドガスも3後攻で倒せる
・ディンルーにとても弱い
れいせいA60他余りディンルーでも耐久特化マタドガスに3後攻で確定で勝つ
れいせい努力値0ディンルーでも耐久特化マタドガスに3後攻で98.43%勝つ
ディンルーにとても弱い問題を解決するために、ディンルーより弱いドガースを考えてみましたが、ダメでした。
・攻撃特化でも3後攻で無振りディンルーを倒せない。
・勇敢A204振りで実質防御特化ハカドッグをちょうど確定で3後攻で倒せる(一つ落とすと倒せる確率が75%になる)が、攻撃特化マタドガスに3先攻でちょうど倒される。
・呑気A164振りで先程のマタドガスを確定で3後攻で倒せ、呑気H172B172によって3先攻で倒される確率も6%だけだが、これだと実質防御特化ハカドッグを3後攻で倒せる確率が0.02%。マタドガスに有利なだけならディンルーでいい。
ディンルー・ハカドッグ・マタドガス環境考察
ハカドッグメタであるマタドガスをMとしてさきほどの表に投入します。こうなります。
この表で考えます。
前述のことにより下位互換のY2を消します。
すると、Y2が消えたことにより、X1がZ2の下位互換になります。消します。
すると、Y2とX1が消えたことにより、Z1がZ2の下位互換になります。消します。
残ったのは、Z2(呑気ディンルー)、M(勇敢マタドガス)、Y1(腕白ハカドッグ)です。
しかし、この3つに対しては、例えばこういうポケモンが有利をとれます。
H個体値29 腕白A156B156S196 229-150-181-x-x-90
・A実数値150
腕白H44B236ハカドッグを4先攻で58%倒せる
・攻撃特化マタドガス(A実数値156)の3後攻を97%耐える
・すばやさ実数値 4振りハカドッグ+1
以上から、Z2に有利、Mに有利、Y1とほぼ互角です。
ところが、このポケモンは、X1(攻撃特化ディンルー)の3後攻で99%倒されます。
ディンルーをD、ハカドッグをH、マタドガスをM、すばやさが高い順に123として、次のような表を作りました。有利不利を一つ一つ計算するのを諦めて感覚的に記入しました。
これだとH3(前述のZ1のようなタイプ)が強そうですが、この表にない、実質防御特化ディンルー(前述のZ2のようなタイプ)に負けます。
ぐるぐるして、もう分からなくなりました。
スケッチ1on1すら難しかったので、おきみやげ1on1を全掌握するのは無理です。
他のポケモンを考えて、考察を終えます。
ディンルー・ハカドッグ・マタドガスに挑むポケモン
3匹以外の強そうなポケモンを考えます。
ベトベトン
対ハカドッグ
2ターン目どくしゅ発動:呑気A36ベトベトンであれば、実質防御特化ハカドッグを1毒3あがき3反動で100%倒せる。勇敢H4B252ベトベトンであれば、攻撃特化ハカドッグの3先攻を99%耐える。3後攻で勝ち。
3ターン目どくしゅ発動:実質防御特化ベトベトンであっても、無振りハカドッグからの3あがき3反動で99.6%倒されるため、3ターン目のどくしゅによるどくが試合に影響を与えることはほぼない。
よって、勝率51%程度
対遅いディンルー
1ターン目どくしゅ発動:攻撃特化ベトベトンなら勇敢H20B236ディンルーを2毒3あがき2反動で98%倒せる。勇敢H4B252ベトベトンであれば、攻撃特化ディンルーの2後攻を100%耐える。3先攻で勝ち。
2ターン目どくしゅ発動:攻撃特化ベトベトンでも勇敢H20B236ディンルーを1毒3あがき2反動で100%倒せない。
よって勝率30%程度
勇敢H4B252ベトベトンであれば、攻撃特化マタドガスの3先攻を100%耐えることができる。攻撃特化ベトベトンは、実質防御特化マタドガスを3後攻で100%倒せる。
よって勝率100%
対ミラー
勇敢H4B252ベトベトンであれば、攻撃特化ベトベトンの3先攻を99%耐えることができる。3ターン目に後攻をとったほうの勝ち。
マグカルゴ
対ハカドッグ
1ターン目ほのおのからだ発動:攻撃特化マグカルゴでも、相手が実質防御ハカドッグだと2火傷3あがき3反動で99%倒せない。3ターン目終了時に生き残っていれば、追加の火傷ダメージによって、攻撃無振りマグカルゴでもハカドッグを倒せる。
2ターン目ほのおのからだ発動:攻撃特化マグカルゴでも、意地H12B244ハカドッグを1火傷3あがき3反動で100%倒せない。3ターン目終了時に生き残っていれば、追加の火傷ダメージによって、相手が脆いハカドッグなら倒せる。
ここまでで出てきた3ターン目終了時に生き残るということを達成するのは、相手がA実数値150ハカドッグなら、実質防御特化マグカルゴでも困難(22%)。
よって、2ターン目にほのおのからだが発動しても有利とはいえない
対ディンルー
2ターン目にほのおのからだが発動しても有利とはいえない
勇敢H172B84マグカルゴであれば、攻撃特化マタドガスの3先攻を100%耐えることができる。攻撃特化マグカルゴは、 勇敢H4B252マタドガスを3後攻で100%倒せる。
この対決なら勝率100%
モモワロウ
腕白H172A60B68S204余り4
すばやさ:最速ハカドッグ抜き
耐久:A実数値150の3後攻を約73%耐える
攻撃:陽気H12B52ハカドッグを4先攻で86.15%倒す 残り努力値4
以上から、火力・耐久ともに不足気味
ディンルー・ハカドッグ・マタドガス環境考察
ざっくり考えます。次のようになりました。
基本的には、「ハカドッグ<マタドガス<ディンルー<ハカドッグ」の3すくみですが、ディンルー<ハカドッグの部分は、逆転することもあります。
・すばやさを削って火力と耐久をバランスよく伸ばしたハカドッグに対して、すばやさ振りディンルーは有利です。4先攻で倒せます。
・耐久を削ったハカドッグに対して、火力振りディンルーは有利です。 3後攻で倒せます。
・火力を削ったハカドッグに対して、耐久振りディンルーは有利です。4先攻を耐えて勝てます。
本来有利な相手にどれだけ勝ちにいくか、ミラーの勝率をどの程度意識するか、本来不利な相手にどれだけ勝ちを確保しようとするか、によって、それぞれへの勝率が変化します。
ベトベトンは、マタドガスにかなり有利で、ディンルーには不利、ハカドッグとは互角であるため、「ディンルーミラーに弱い代わりにハカドッグに抗えるディンルー」のような立ち位置にいます。
ハカドッグ<マタドガス<ディンルー・ベトベトン(<)ハカドッグ
今回のポケモン
いろいろ考察してきましたが、もともと、ディンルーが環境から消えないかぎりは、こうしようというのを決めていました。
ここまでの流れを無視します。
いたずらごころのポケモンで、ディンルーに対して、おきみやげを失敗させ、ディンルーのわるあがきを5回受けきって勝ちます。
※テラスタルが禁止されていませんが、わるあがきをするポケモンは、「たたかう」を押すと行動選択が終了するので、テラスタルを選択することはできません。
ハカドッグが考察に顔を出すまでは、ディンルー最強環境だったため、戦術としてもありなものでしたが、ディンルー以外のポケモンも環境にいるとなると、強い戦術ではありません。
しかし、いたずらごころの存在は、「ポケモンが硬すぎて3後攻ではなく4先攻で倒そうという動きが頻出し、わるあがき系1on1にしては珍しく、すばやさ振りが有力な選択肢になる」ということと並ぶくらいのこの大会の面白さだと思っていたので、弱いとしても、この大会の環境に放り込みたいなと思いました。
ただただステータスが高いだけで環境に入り込んでいるディンルー、SVでいろいろな戦術の邪魔になってきたディンルーに対するうらみを健全なかたちで晴らす機会でもあると捉えました。
<ディンルーの個体数についての考察>
参加者の心理などを考えます。
増加要因1:3すくみの歪みでは良い立場にいて、ミラーの考察と対ハカドッグの考察という面白いポイントもある。
増加要因2:大会画像に載っていないので、自分で考えた感が高まりやすい。
減少要因1:最遅が求められる場合があり、準伝説であるため用意が難しい。
減少要因2:ベトベトンという別のマタドガスに強いポケモンがいる。
<ポケモン>
最遅HBエルフーン
呑気H252B252 S個体値0
NN:あくにはかつ
実数値:167-x-150-x-x-108
テラスタイプ:どく
特性:いたずらごころ
持ち物:こうこうのしっぽ
技:おきみやげ(PP10)
ディンルーピンポメタのエルフーンです。
防御特化により、攻撃特化ディンルーのわるあがき5発を確定で耐えます。急所2発+通常3発も99%以上耐えます。
耐久が足りるので、ゴツゴツメット(持てば5回ではなく3回耐えればよくなる)ではなくこうこうのしっぽを持たせて、ミラーを対策しています。
より遅いいたずらごころ持ちとしてモンメンがいますが、モンメンは攻撃特化ディンルーのわるあがき5発で9割倒されてしまうため、エルフーンにしました。モンメンより攻撃特化ディンルーに当たると思っていますし、ディンルーピンポメタというコンセプトのためにも、いろいろなディンルーに勝てるようにしておきたいです。
対ディンルーでは、テラスタイプは関係ありません。
いたずらごころを考慮せずに、ベトベトン・ベトベターではなくアローラベトベトン・アローラベトベターを採用してしまった人と当たったときのために、どくしゅ対策のどくテラスにしています。
追記:結果
9勝16敗でした。
以下の記事の中に詳しく書いています。
おわりに
いったいどのポケモンが優勝するのでしょうか。
実は最遅のHB個体値31のエルフーンをSVでたまたまゲットしていたので、いい機会になりました。
勝利度外視で、おもしろ要素を投入することにしましたが、もしディンルーが大量発生することになったらエルフーンが勝ち越せるかもしれません。
お読みいただきありがとうございました。
この記事は大会開始直後に公開しました。
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