ねばねばネットとゴチルアント・ダグアントを組み合わせてランクバトルで上位5%帯に行けたので紹介したい
はじめに
ポケットモンスターソードシールドのランクバトルシングルバトルシリーズ10(ダイマックス禁止・禁止級伝説一匹採用可能ルール)シーズン22にて、特殊戦術「ゴチルアント」に特化したパーティーで戦いました。ここ数年で一番この戦術に適した環境だったので、この戦術にパーティーの全てを注ぎました。
「本当のガチの対戦ではネタの域をでない」「事前の対策がなくとも対応可能」などの評価を受ける戦術ではありますが、4桁帯で戦えるレベルではあるということを示すために、記事を書きます。
レンタルパーティーも公開します。
戦術概要
まず、サポート役がねばねばネットとすばやさ下降技を駆使して、「交換をしたとしても相手のポケモン全てがアイアントより後に行動する」という状況を作ります。
次に、サポーターが倒れた後または後攻ボルトチェンジで手持ちに戻ってきたところで、特性なまけのアイアントを出し、なかまづくりを使います。
相手は特性がなまけになった後にアイアントを攻撃することになります。攻撃でアイアントの脱出ボタンが発動し、ゴチルゼルまたはダグトリオが出てきます。
相手は特性なまけによって2ターンに1回しか行動できず、こちらのゴチルゼルまたはダグトリオの特性によって交換もできません(本記事通称:なまけキャッチ)。こちらは、相手が行動しないターンには積み技、行動するターンにはまもるを使います。脱出ボタン発動の次のターンは相手が行動しないターンなので、積み技から使います。
ランク最大まで積んだゴチルゼルまたはダグトリオで相手のポケモンを全て倒して勝ちます。
ねばねばネット:相手の場にねばねばネットが撒かれる。手持ちから出てきたときに地面にいるポケモンはすばやさが一段階低下。
なかまづくり:相手の特性を自分の特性にする。
なまけ:行動すると、次のターン行動できない。
知っておきたい仕様
他にもいろいろあります。これ以上は参照先であるポケモンwiki自体でお調べください。ポケモンwikiの仕様情報の精度は99%です。
・白黒バドレックスやギルガルドやミミッキュなどの一部の固有特性(主にフォルム関係)はなかまづくり無効 なおモルペコやマタドガスには効く
・ダイマックスにはなかまづくり無効(なのでこのルールがチャンス!)
・ゴーストタイプは特性かげふみ・ありじごくでも交代可能なのでなまけキャッチが成功しても逃げられる
・ひこうタイプは特性ありじごくでも交代可能なのでなまけキャッチが成功しても逃げられる
・なまけで行動しないターンにも技選択や交代はできる
・なまけになったターンに行動した場合、その行動がなまけになる前だったか後だったかに関係なく次のターンは行動しないターン
・交代で出てきたところで特性がなまけになった場合、次は行動するターン
・とんぼがえりなどの交代攻撃技が脱出ボタンに当たると、脱出ボタンだけが発動し技の使用者は交代ができない(だっしゅつボタンの一番の強み!) ただしその攻撃で脱出ボタン持ちがひんしになると脱出ボタンは発動しないので交代ができる
・とんぼがえりなどの交代攻撃技がまもるに防がれたとき、技の使用者は交代ができない
・わるあがきはまもるで防がれると反動ダメージが発生しない(なのでこだわり持ち相手でも積み切れる)
・特性なまけのポケモンが使う溜め技は2ターン目になまけて不発する
・準速ダグトリオ(S実数値172)は最速ゾロアーク(S実数値172)と同速だが、ランク-1の最速スカーフゾロアーク (S実数値171)より速い
(当たり前)
・元ゴーストタイプや元ひこうタイプも技みずびたしでタイプが変わっていると特性かげふみで交換できない
・特性ふゆうのポケモンは特性を書き換えられて接地すると特性ありじこくで交換できない
・ウーラオスは特性がふかしのこぶしではなくなまけになっていると接触攻撃でまもるを貫通できない
メンバー
デンヂムシ
特性:バッテリー(今回みらいよちを使わないので死に特性)
持ち物:しんかのきせき
163(244)-87(個体値0)-124(68)-75-132(196↑)-36(個体値0)
耐久はHBD/(B+D)ほぼ最大(先発要員として多種多様な攻撃を受けるため 参照記事:ドリュウズの耐久調整 ―― 過去記事の補足・耐久編 - 机上論は強い)かつダウンロード対策かつきせき効率良好の調整
9月中はh252b60の配分で戦ってました
物理耐久感覚目安:特化エースバーンのかえんボールちょうど確定耐え・ようきASウーラオスの暗黒強打2回ちょうど確定耐え
特殊耐久感覚目安:臆病CSムゲンダイナのかえんほうしゃ99%2回耐え・臆病CSカイオーガの雨しおふき確定耐え
<これを見たら基本は選出>
ゴチルゼル からをやぶる
<これを見たら選出すること多め>
初めてねばねばネットとゴチルアントを組み合わせたときからのサポートポケモン。今回は超火力を前にして得意の"仕事終わりの手持ち帰還"ができなかったり、他のねばねばネット使いの開拓が進んだりで出番が少なくなったものの、非オボン非タスキ非イバンのねばねばネット枠としてベテランの活躍をしてくれました。
ねばねばネットにより、相手が交換してもアイアントよりもすばやさが常に低いという状態を作れます。交換で消えないすばやさ低下手段としてでんじはもありますが、ねばねばネットは場に一度も出ていない相手に対してもすばやさ操作ができる・アイアントを攻撃してほしいときに相手がしびれて動けないということがないという利点があります。ただし、浮いていて速いラティオスなどに対してはでんじはのほうが有効です。挑発を気にしないならエレキネットの代わりにでんじは採用もありだと思います。
サポーターで唯一退場手段を持つので、相手にゴチルゼルがいるときに選出します。ゴチルゼルはこだわりトリック型もいるので、ゴチルゼルの前ではボルトチェンジ一択。
サポーターで唯一2段階低下のすばやさ操作ができるので、からをやぶるを覚えたポケモンが相手にいるときに選出します。対面したときは基本的に余裕ができるまでいとをはく連打です。
サポーターの中ではみがわりに一番抗えます。エレキネット+ボルチェンでみがわりを壊しながらアイアントへ繋ぐことができます。
デンヂムシ選出時は数的不利をとられずになまけキャッチをできる可能性があり、その場合は時間切れによる判定勝ちも視野に入ります。
たまに普通の対戦みたいなサイクル戦になります。エースを通すこととアイアントのなかまづくりの一貫を作ることは近いものなのかもしれません。
オニシズクモ
特性:すいほう
持ち物:オボンのみ
175(252)-90-155(228↑)-70-156(28)-55(↓)
耐久はHBD/(B+D)最大(先発要員として多種多様な攻撃を受けるため)かつダウンロード調整
物理耐久感覚目安:特化ウーラオスの暗黒強打をオボン込み2回確定耐え 陽気ASザシアンの+1ワイルドボルトちょうど確定耐え
特防耐久感覚目安:無振りロトムの10万をオボン込み2回確定耐え
<これを見たら基本は選出>
ギルガルド 黒バドレックス
<これを見たら選出すること多め>
ゴースト ダグトリオ選出時のひこう
みずびたしで相手のタイプをみず単タイプに変更することができます。これにより、ゴーストタイプやひこうタイプを気にせずになまけキャッチすることができます。ゴーストをキャッチするおそらく唯一の方法です。
特性すいほうによる水技2倍効果のおかげで、戦術単位で重い特性書き換え無効組を攻撃無振りながら倒せる可能性があります。
最遅ギルガルドより遅いので、すばやさ下降効果がギルガルドに入らなければブレードフォルムを攻撃できます。防御特化ブレードフォルムを70%の乱数2発。ただしキングシールドが厄介。
黒バドレックスをアクアブレイク2発で倒せます。b4振りに対して97%の乱数2発。ただしアストラルビット2発は耐えないので、交換を読む必要があります。
特性書き換え無効組を倒すことを重視するなら努力値を耐久全振りではなく攻撃に回したほうがいい説もあります。
最初にあくウーラオスと対面したときは、ハチマキなら2回行動できないがこごえるかぜの必要なし・スカーフなら2回行動できるのでこごえるかぜを後回しにできるということで、ねばねばネットから使います。
ツボツボ
特性:がんじょう
持ち物:イバンのみ
127(252)-30-273(180)-x-286(76↑)-25
耐久はHBD/(B+D)最大(先発要員として多種多様な攻撃を受けるため)かつダウンロード調整
物理耐久感覚目安;特化ウーラオスの暗黒強打2発確定耐えかつイバン確定発動
特防耐久感覚目安:臆病CSカイオーガの雨ねっとう+やけどダメージ確定耐え
イバン発動圏内:残りHP1~31
<こういうときに選出すること多め>
上記サポーター2体を選ぶ理由が特にないとき
ステルスロックは、なかまづくりに対する対策である相手の交換連打への対策になります。唯一ねばねばネットとステルスロックを両立するポケモンです。他の2体にする理由がないときはツボツボを選出して、うまく行動できればステルスロックまで撒きます。
アンコールはうまく補助技をアンコールできれば倒されずに手持ちに戻すことができます。実質ボルトチェンジ。ただし後攻アンコールなのでなかなか難しかったです。
がんじょう+イバンのみで2回の行動を狙います。普通の攻撃技なら2回耐えてイバン発動圏内に入り3回行動することもあります。50~74%のダメージを受けるのが一番困ります。
メンタルハーブも良いと思いますが、他のサポーターができないザシアンカイオーガの前での2回行動を優先しました。1回行動で岩石封じだけだと手持ちに戻されてまた出てきたときにアイアントがザシアンやスカーフカイオーガの上を取れないので。
9月中は、どうせ誰よりも遅いからジャイロボールの被ダメージ減らせるしこのままでいいやと王冠を節約し、トリルツボラキ用ツボツボ厳選の際に生まれた最遅個体のままでした。ですが、鈍足ポケモンのすばやさランクが低下したときに行動回数を増やせるように無振り無補正の実数値25に変更しました。最遅ナットレイ相手ならそのままでも上をとれるので、変化技を上からアンコールしたりもできます。
アイアント
特性:なまけ
持ち物:だっしゅつボタン
133-129(4)-132-x-100(252)-177(252↑)
なかまづくりで相手の特性をなまけに書き換え、相手の攻撃で脱出ボタンを発動させ手持ちに戻ります。
相手目線ではスカーフはりきり・火力アップはりきり・スカーフなまけ・だっしゅつボタンなまけという大きく4つの可能性を考慮しなければならないので、結果こちらに有利な行動をしてくれることが結構あります。
持ち物はだっしゅつボタン。こだわりスカーフを持つタイプのなまけアイアントもいてそれらはすばやさ操作を必要としないというメリットがあるのですが、それらはとんぼがえりなどの攻撃交代技に弱く、アイアントに攻撃しながら手持ちに逃げられてしまいます。一方、脱出ボタンは前述の仕様により交代効果を不発させながらこちらだけ交換できるため、交代技をカモにできます。
現環境では攻撃交代技を持つポケモンが多いので、脱出ボタン型のほうが良いと思います。
今のところは特防振りで使っています。
サンダーの特化10万ボルトを余裕を持って耐える程度の耐久になります。無振りなら臆病でも確定一発です。生き残ることで数的不利を回避したり、積んだゴチルゼルが倒された場合にとどめの一撃で勝ったりします。
また、体力がわりと残っていた場合で何らかの理由で2回目のなまけキャッチが必要になったときに、受け出し→なかまづくり→倒されてキャッチというルートを取りやすいです。
他の案として攻撃振りもあります。
アイアンヘッドはミミッキュ対策です。ばけのかわダメージと合わせてASミミッキュが確定一発。
かみくだくはゴースト対策ですが、ASドラパルトをほぼピッタリ確定二発程度なのであまり役に立ちませんでした。
ラストに削れたアイアントと削れた相手どうしの勝負になったときに先制技にも勝てる「であいがしら」の採用もありだと思います。はりきりではないので技は外れません。
ハサミギロチンは攻撃技の中で一番役に立っています。実数値130の威力80技では大抵相手を倒せないので、アイアントで残りの相手を倒さなければいけないときはこの技を使うことが多いです。
ゴチルアントのアイアントにはバトンタッチがよく採用されていますが、必要になる場面がありません。
アイアントが行動するターン、なかまづくりを使えば状況が大幅に悪化することはないですが、バトンタッチを使うと相手が交換していたときに状況が苦しくなります。また、相手が交換していなかったとしても相手も行動するターンだった場合はゴチルゼルが相手の技を受けることになり、良くないです。相手が居座り続ける場合については手動交代で間に合っています。
3匹目を普通のポケモンにしているパーティーであればバトンタッチで相手の交換有無を見てから普通のポケモンに交換するかゴチルゼルに交換するか決められるという点で良さが少しはあるのだと思いますが、特化構築では採用する価値はないと思っています。
ゴチルゼル
特性:かげふみ
持ち物:たべのこし
177(252)-54(個体値0)-116(4)-161(252↑)-130-85
コスモパワー まもる わるだくみ あくのはどう
ダグトリオを出す理由(後述)がなければ選出
これからも愛用するポケモンであるということで、A個体値0ゴチルゼルをパワーリスト+ポケジョブ+王冠で育成しました。6カ所厳選はプレイ時間がかかるのでポケジョブ一月漬けと王冠でいつもやっています。A個体値31と比べてイカサマ最大被ダメージが13.5%から10.1%になります。たぶんこれでブラッキーに粘り勝てるはず(過去には負けたことあり)。
持ち物は比較的自由ですが、なまけキャッチまでに消耗した場合に全回復できる点や全抜き中にまもると合わせて体力を回復しやすい点を評価してたべのこしにしました。変わり種だと、ヒメリのみでまもるのPPを回復させながら53ターン居座って時間切れ判定勝負を狙うということもできます(今回はこちらが数的不利を取りやすいので適合していないですが)。
別の構成として、わるだくみを抜いてアシストパワー+10まんボルトorエナジーボールという構成もあります。等倍相手だとアシストパワーが威力390相当・あくのはどうは威力320相当なのでアシパ型の方が強いです。一方、対あくタイプについてはアシパ型10まんボルトが威力90、わるだくみ型あくのはどうが威力160相当とわるだくみ型のほうが強いです。
わるだくみ型のままであくのはどうをエナジーボールにすると、ヌオー バンギラス ゼルネアス スカーフ水ウーラオス などに勝てるようになります。HBナマコブシも有利に。
変えることで不利になるのはハッサム ウルガモス ムゲンダイナ ギルガルド ナットレイ ヒードラン Gヤドキング ヌケニン ファイヤー エアームド アーマーガア ルギアなどです。レシラムやディアルガにも急所の試行回数を稼がれます。
今回は、ダイマックスあり時代の名残と通りの良さの違いからあくのはどうを選びました。4系統にしか1/4にされないのが良いです。エナジーボールの追加効果特防ダウンが10%なのが悲しいな、と調べながら思いました。
一般的なゴチルゼルの技を搭載していない関係上、本来のゴチルゼルの役割は遂行できませんが、てっぺきふきとばしがないエアームド(有名な受けループレンタルパーティにいる個体)やはたきおとすがないツボツボはなまけ無しでゴチルゼルが積み切れます。
アイアントのなかまづくりより成功率が高いと思ったときはこれを狙います。相手のツボツボはねばねばネットでこちらのアイアントが上を取りにくくなるようにしてなかまづくりの成功率を下げてくるので、ゴチルゼルでキャッチします。1回やってみたときはちょうど試合時間が終わる頃にPPを増やしていないツボツボがわるあがきで倒れて勝てました。レッドカード警戒でこちらから攻撃できないのでわるあがき待ちでした。はたきおとす持ちだと回復手段が無くなりますが、急所がでずPPを増やしていなければツボツボの全ての攻撃を耐えきれそうです。
運が良く、れいとうビームでこだわったスカーフカイオーガを起点にできたこともありました。まもるとコスモパワーを繰り返して、急所と追加効果を回避し続ければ最大まで積めます。その他サブウェポンでこだわってなまけアイアントをなかまづくり前に倒したポケモンたちの前で最後の粘りができます。
ダグトリオ
特性:ありじごく
持ち物:きあいのタスキ
111(4)-167(252↑)-70-x-90-172(252)
つめとぎ まもる じしん ストーンエッジ
<これを見たら基本は選出>
ウーラオス ゼルネアス バンギラス ガオガエン ネギガナイト
他にもDDラリアット持ちや急所持ち
ゴチルアントはあくウーラオスを選出された場合はウーラオスをなまけキャッチしなければ裏から出てきたウーラオスの確定急所暗黒強打で破壊されてしまうという欠点がありましたが、ダグトリオが加入することで対ウーラオス入りの勝率が上がりました。また、他の苦手なポケモンにもタスキダグトリオなら勝てることに気がつき、ゴチルゼルダグトリオ両採用体制となりました。
ひこうタイプをキャッチできないことから、キャッチの安定性はゴチルゼルに劣ります。オニシズクモのみずびたしやツボツボのアンコールを駆使してうまく接地ポケモンをキャッチしたいです。
積み技のつめとぎは攻撃と命中一段階アップです。これによりストーンエッジはすながくれ光の粉ポケモンに対しても命中安定となります。積み技はこれ一択です(かげぶんしんは没収された・ふるいたてるは下位互換)。
なまけキャッチ成功時にはねばねばネットを撒いていることが多いので、性格補正は攻撃にかけました。これでもねばねばネット込みでスカーフ105族まで抜けます。性格いじっぱりだとアッキのみHBクレセリアや鉄壁エアームドに勝ちやすくなります。
いかくが入ったランク+5だと確定一発なのはH252振りランドロスまで、つまり、スカーフASランドロスは一撃で倒せるが上から攻撃される・オボン等HBランドロスは上から攻撃できるが一撃で倒せないということで、タスキを盾に倒すことになります。
ステルスロックがあればタスキ水ウーラオスに、ねばねばネットがあればスカーフ水ウーラオスにも勝てます(アクアジェットを撃たれてもタスキで耐える)。
上2匹が連続で来ると負けますし、かげうちミミッキュ・てんねんヌオー・てんねんHBピクシー単体などにも負けます。ステルスロックがないと様々なタスキ+先制技ポケモンに負けます。ダグトリオはふいうちを覚えるので先制技に対抗することもできますが、じしん+ふいうちだと浮いているポケモンへふいうちでしか攻撃できず、変化技ですかされて困ります。また、エッジ+ふいうちの構成は、役割対象のウーラオスを一撃で倒せないため良くありません。
プレイング
最初のなかまづくりのターンに攻撃してもらえなかったときは、しばらくはなかまづくりを連打します。相手がずっと居座るようならなまけるターンにゴチルゼルに手動交換、数回交換をしてくるならしびれを切らして攻撃してくるのを待ってなかまづくり連打、いつまでも交換を繰り返すようなら苦しいですがハサミギロチンでどうにかします。
なかまづくりのターンにやけど状態になった場合、相手が交換を連打するのならそのままなかまづくりを続けます。17ターン目になかまづくりを使って退場するので、相手が後攻で交代技を使わなければなまけキャッチが成功します。
その他定数ダメージでの削りに関しては、なかまづくりを使うターンに倒れるならば好都合です。ただしこの展開の場合なまけキャッチ中に試合時間が足りなくなる場合があるので注意です。
脱出ボタンを失ったなまけアイアントを素交換で繰り出して相手の攻撃圏内に入れます。なかまづくりをして倒されることで、交代技を使われなければなまけキャッチが成功します。
1匹目をなまけキャッチで倒した後に2匹目で無理なポケモンが出てきたときにも、この動きを狙います。
すばやさが下がった黒バドレックスとアイアントが対面したときは、バドレックス側が引くことが多いので、なかまづくりを使っていました。
なまけキャッチしている相手を倒せば判定勝負で有利であるときかつ積んでいる間に相手が5分くらい持ち時間を消費してくれていたとき、積み終わった後もまもると積み技を交互に使い続け、終了間際に相手を倒して勝ちます。きあいのタスキには注意。
アイアントのHPが低いことから残数2-2での割合勝負を狙えることも。
苦しいとき
・相手の交換連打に対して。アイアントのハサミギロチン。次のなまけターンにデンヂムシに交換してボルトチェンジで再びアイアントを出す。
・すばやさ操作に失敗して相手の場にバドレックスがいるとき。スカーフかみくだくアイアントですみたいな顔をしてアイアントを繰り出し、仕様を知らない顔をしてなかまづくり選択。相手は安全をとってランドロスに交換。次のターン相手がとんぼがえりを選択したことで脱出ボタンが発動してなまけキャッチ成功。
ゴチルゼルに勝つポケモンメモ
メモ要素強めです。てんねんヌオー・タスキメタモン以外はダグトリオなら倒せます。
ゼルネアス
記憶の中だと一試合TOD勝ち 一試合はギリギリ倒して勝ち
急所やムーンフォースの特攻低下などもあるので分かりにくいです。
以下 CS臆病について
・ジオコン3連打の場合
6ターン目からムーンフォースという動きをされると、7ターン目にまもったとしても8ターン目にゴチルゼルは倒されます。
6ターン目までにこちらから与えるダメージが
最低だと41 41 28 28 21 21 合計180
最高だと49 49 33 33 25 25 合計214
で、HP201を削り切れるかは乱数次第
・ジオコン2連打の場合
4~6ターン目の攻撃3発で倒されるので5ターン目までに倒す必要がありますが、最高乱数でも合計197ダメージしか与えられません。
・ジオコン1回の場合
2~5ターン目の攻撃4発でゴチルゼルが倒れるか五分五分くらい。5ターン目を耐えればゴチルゼルが41*5=205でゼルネアスを倒します。
バンギラスがネットにかかるか無振りかですばやさで勝っていればお互いの追加効果次第ですが勝機があります。
まもるを4回使えば砂ダメージ分は回復できます。それからまもるで砂ターンを稼いで特防上昇中の攻撃回数を少なくできます。
砂ダメージを除くと特化かみくだくはB+6ゴチルゼルに対して73.6%の乱数4発
砂下のH252バンギラスに対して25.6~30.4%
砂下のH252チョッキバンギラスに対して17.3%~20.2%
バドレックス対策で特防特化になっているはずで、受けきられます。上をとられていてねばねばネットにもかからないのでひるみも期待できません。
特防特化バルジーナに対してゴチルゼルの特化+6あくのはどうは27.6~32.7%
ラッキー
やはり硬いです。ひるみ3連続なら突破可能。
特防252振りきせきラッキーに対して25.5~30.1%
特防特化きせきポリ2に対して42.1~50.0%
追加効果のひるみが複数回発動すれば突破可能。有利なほう。
ヌオーなど特性てんねん
てんねんでこちらの積みを無効化してきます。
H252振りてんねんヌオーに対して28.2~33.6
ウーラオス
悪なら確定急所でゴチルゼル一撃
水もあくのはどうを耐えるのでゴチルゼルを2回攻撃して倒してきます。
12/29修正 不利って書いていましたが、間違いでした。なぜ間違えていたのか……。一般的なスカーフ持ちかわりものメタモンを想定する場合、急所に当たらなければ悪波2回を食べ残し込みで確定で耐えるので、まもる→何か→まもる→何か→まもるで悪波のPPを0にして勝てます。わるあがきは3~4ダメージなので前のターンの食べ残し回復で耐えることができます。
2022/4/9追記 カジュアルでゴチルアントを久しぶりに使ってメタモンと対戦しました。PPを0にしようという動きをしたのですが、交換で3匹目を捨てつつ再びPP5のメタモンを出され、ゴチルゼルを突破されてしまいました。12/29に「メタモン」って見出しにしていたのですが、元に戻しました。正しく対処されると負けてしまうという発見ができました。かげふみ同士だと交換できるという仕様を久しぶりに体験しました。
DDラリアットを覚えていることが多く、ランク上昇を無視して攻撃してきます。無補正無振りDDラリアットでも確定2発。特防特化ガオガエンに対してあくのはどう56%の乱数3発なので運が良ければひるみと合わせて突破できることも。
時系列
構築経緯のようなもの 兼 日記
4月にゴチルアントのレンタルパーティを使用した際、パーティーのうち3匹がバチンウニフワライドオーロンゲのバトン選出だったため、3匹目で残りのシルヴァディを選んでいた。
→その「こごえるかぜとんぼがえりの後攻の尻尾持ちシルヴァディ」がゴチルアントの良いサポーターであることに気がつく
5月に隠れ特性を入手して自分でゴチルアントを組む際、鈍足のすばやさ操作技と交代技を両立するポケモンを探す
→候補:ガオガエン バルジーナ デンヂムシ チョボマキ など
→すでに捕まえていたデンヂムシが防御系個体値が31でS個体値1だったため採用
→技を覚えさせるときにねばねばネットの存在に気がつく
→実際に使うとねばねばネットが大活躍
→デンヂ・ゴチルアントを愛用するようになる(5~9月)
6月上旬、種族値300以下仲間大会のためにシズクモを孵化 その後ポケジョブに預けていた
6月下旬にカバルドン入りに選出するサポーター兼ゴースト牽制役としてバルジーナを育てる
→対面している相手のすばやさしか操作できないこと、カバルドンに挑発を入れても手持ちに戻されてアイアントに対して出されると結局何もできないことから、バルジーナがあまり活躍せず
→ねばねばネットの良さをより感じる
7月下旬、8月からの新シリーズに向けてA0S0完全理想個体デンヂムシを育てる
8月上旬ダブルのツボラキ構築のためにツボツボを孵化 その後ポケジョブに預けていた
8月デンヂムシがすばやさ操作で手一杯でボルトチェンジで数的不利をとらずにアイアントに繋ぐことができなくなっていること、1回しか行動できないことが多くなっていることに気がつく
→ほぼ2回行動でき、同じようなことを命中安定で行えるデンチュラを採用
→初期は無邪気ASでふいうちでゴーストを狩ろうとしていたが1発で黒バドレックス落とせないし変化技を使われるし逃げられるしであまりふいうち活躍せず
→後半は水流連打耐えの臆病bcSで、浮いてる速いポケモン用のでんじはを搭載
9/19 むしくさエスパーのみの仲間大会のためにサポーターオニシズクモを育成
9/20 昨日の仲間大会のメンバーで戦う。オニシズクモが硬さとそこそこの火力を持った優秀なポケモンだったのでスタメン入り。28000位付近。
このころ色々な伝説のポケモンをチームに入れてマスターランクリボンをつけさせる
9/21 デンヂムシに代わってチョボマキを試してみる ウーラオスに強い
→対特殊やねばねばネットなどの観点からデンヂムシを越えられなかった
伝説枠としてテレポート怖い顔ソルガレオも試す
→弱点やねばねばネットなどの観点からデンヂムシを越えられなかった
新規メンバーは活躍しないものの5連勝して12268位。そこから3連勝して計8連勝で6910位に。ここから先は月末まで5000~20000の間をうろうろ。
さらに、この頃交換連打の対策としてステルスロックが欲しくなりツボツボを試す
→思っていたよりいい感じ
さらにさらに、試してみたくなったダグトリオも試す タスキ枠デンチュラはダグトリオに席を譲る それに伴いデンヂムシ復帰
→ダグトリオならウーラオスやメタモンに必敗ではないことに気がつく
→対ランドロスで苦労し、途中からダグトリオのふいうちをストーンエッジに
9/22 電磁波まきびしフェアリーロック徹底光線のオッカのみクレッフィを試す
→挑発を覚えなかったので考えていた挑発フェアリーロックで絶対脱出ボタン発動!というのはできず
→フェアリーロックを使って倒されてアイアントに繋ぐのがなかなかうまく決まらないのでもとのメンバーに
これ以降今回のメンバーで固まる
結果
ポケットモンスター ソード・シールド
ランクバトル シングルバトル シリーズ10 シーズン22
最終4555位
レート1714
途中で少し別のレンタルパーティーを使ったりしていましたが、勝率5割程度で1万位付近をウロウロしただけです。基本は今回の派生構築で戦いました。月末はこの構築だけです。
9/29に5連勝して初めて月末5000位以内に入ったので、そのまま保存しました。
だっしゅつボタンに対するとんぼがえりや後攻ほのお技など、相手のプレイングミスを利用してなまけキャッチすることがほとんどなので、ある程度より上に行くのは厳しいと思っています。
8月初日にいわゆる序盤元気をやろうとしたときの680位が最高順位です。このときは、ダイマックス禁止仲間大会で入賞したことがあるのもあってダイマックス禁止でもっと勝てると思っていただけに、あまり勝てなかったという印象でした。
勝敗内容メモ
途中から対戦の勝敗内容を分類してカウントしていました。
対象は46試合、25勝21敗。
起点作りをはめて勝ち1
みがわりで負け3
そのほかのS操作失敗で仲間づくりまで行かず負け3
無効特性で仲間作り無効で負け4
挑発で負け1
あくびで負け1
先制技で負け1
どくびしで負け1
積んでる途中に相手の時間ぎれで勝ち1
積んでる途中に総合の時間ぎれで負け1
積んでる途中に降参されて勝ち7
積んでる途中に切断で勝ち1
積み途中で脱出されて負け1
積み途中で突破して時間切れで勝ち1
積み切って倒されず勝ち13
積み切って交換するが勝ち1
積み切って倒されて負け5
レンタルパーティー
ID : 0000 0002 K6XR 0W
ポケモン配置があからさまですが、縦に並ぶとアイアントとダグトリオとゴチルゼルはそれぞれ隣り合いません。一応の隠しはしてあります。
見るからに怪しいパーティーなので、注意深く観察されたら知っている人にはバレるとは思います。
技配置が気持ち悪いかもしれませんが、少なくともゴチルゼルとダグトリオに関しては使えばこの便利さを分かってもらえると思っています。
ねばねばネット組の技配置は、デンヂムシは自身のタイプ「むし・でんき」と同じになるようにし、他のネット組のねばねばネットとすばやさ操作攻撃技の位置をデンヂムシに合わせた結果、こうなりました。
余談
今回の構築に直接は関係ない話です。
受けの被ダメージ記述をするときに二発耐えることを確定三発と表現するのがとても気持ち悪く感じます。
「バドレックスをバークアウト二発で倒す調整をしたバルジーナ」を「バドレックスへのバークアウト一発耐えられ調整のバルジーナ」と表現する気持ち悪さに近いです。
重要なことが「確定で三発で倒されること」ではなく「二発を確定で耐えること」であるのなら、二発耐えと表現してほしいです。ずっとこの文化に浸っているとこの違和感は感じないものなのかもしれませんが、うーん。
もちろん、攻め側の与ダメージ記述ではn発で倒せるかどうかが重要なので確定n発表記が良いと思います。
今回の顔ぶれ、知っている人からするとあまりにも怪しいパーティーすぎます。ねばねばネット3匹に交代封じ2匹にアイアント。
ただし、仲間大会での経験なのですが、ゴチルアントを知っていて気がついた上でハマる人もいます。再戦で勝ったこともあります。
それから、ゴチルアント全盛期からは時が流れているので、そもそも知らない人も多いみたいです。
ねばねばネットを5月から愛用していましたが、8月以降ねばねばネットを使う人が増えてツボツボデンチュラオニシズクモが使用率60位付近に位置するようになり、見つかってしまったか〜という気分になっています。
推しがメジャーになる悲しみのようなものよりも、単純に相手もねばねばネットを使うとこちらのアイアントのすばやさが下がってつらいというのが大きいです。
オニシズクモの7月→9月の持ち物や技構成の変遷のデータ見るとめちゃくちゃ変わっていて驚きます。ねばねばネットが29%→88%になったり、イバンのみが3%→66%になったり、他にも大変化ばかりです。
今回こらえるを入れるスペースがないこともあってオボンにしていますが、なぜオボンは3%→7%でイバンと差が開いたのか気になります。2回行動することが重要なタイプなのでカバルドンのようにオボンを持つ割合が高くてもいいような気がしているのですが、なぜなのでしょうか。考えた結果、こごえるかぜ採用率が12%であることから、一般的な運用だと「2回行動することが重要なタイプ」ではないのではないかと思いつきました。
「ゴチルアント 対策」でTwitter検索するととんぼがえりが対策として紹介されたりしていて対戦するのが楽しみになります。
Google検索の結果を見てもゴチルアントの対策一覧をまとめてある記事はネットに存在しないようです。
この記事には対策まとめは書いていないですが、読むとある程度対策方法が分かってしまいます。それ以上に対策を知る一番の方法は体験して自分で負けてみることなのでレンタルパーティーを使ってみてください。
ただし、だっしゅつボタン型とこだわりスカーフ型で対処が異なる場合があるのが複雑なところ。
ランクバトルで単純に上位を目指すのは
・ゼロサムゲーム感がある
・別の大量の人々が既にそこに向き合っているので、間接的でいいのであればそこからでも知見を得られる
・単純に時間が足りない
・趣味でストレスを生じさせたくない
などがあり、それより他の人がやっていないところに注力したいという気持ちがあります。可能性を広げることに魅力を感じます。ねばねばネット+ゴチルアントの組み合わせはGoogleやTwitterで検索した感じだと開拓されていなかったようなので、嬉しいです。「ダグアント オニシズクモ」でTwitter検索して1件出てくるのみです。
こんなことを言っていますが、バトンやどくびしで普通に上位を目指す未来もあるかもしれません。
おわりに
大作の15000字になりました。蛇足部分も含まれていますが。ゴチルアントで200~300回くらい戦っている、たぶん世界でも有数のゴチルアント使いなので気合が入りました。
メタモン1on1総括記事(【ポケモン剣盾】仲間大会メタモン1on1 結果などの総括 )のときに歴代最高字数かもと書いていたらすぐ後に越してしまいました。
お読みいただきありがとうございました。
過去のゴチルアント記事
この記事を読んでくださった方で、A0S0アゴジムシ、A0かげふみゴチム、なまけアイアントなど欲しい方がいればお渡ししますのでTwitterまでご連絡ください。
ポケモンの記事を初めて投稿したのが昨年10月なのでもうすぐ1年になります。この記事を公開する10/3に今までの合計アクセスが30000に到達しました。いつもありがとうございます。
先月のレベル1デスバーンの記事で10000近いアクセスが出たところに日々の100程度のGoogle検索流入が降り積もった形です。最近のGoogleアクセスで多いのは上からがんじょうヌケニン・スキルスワップで渡せる特性考察・実現可能なHPの最大最小でした。
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