あれ、これってエネコロロよりエネコのほうが良くない?
はじめに
ポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイアの対戦動画を見ていて気がついたことについて書く記事です。
取り上げる動画
以下の動画を見ました。
ノーマルスキン+ゴーストタイプ+交代封じで相手をロックする戦術(エネコロロロック)は情報をよく追っていた分野だったのでサムネを見た瞬間すぐに分かり、嬉々として動画を見ました。
動画閲覧前提で、エネコロロロックの説明は省きます。
1ターン目
2ターン目 トリックルーム下
エネコロロ タブンネ行動直後にまねっこ(ノーマルスキンなかまづくり)
と動きます。
きっかけ
動画にこういうコメントがついていました。
以下で、本当にそうなのか調べていきます。
動画から分かる情報
70-65-65-55-55-70(合計380)
エネコロロのすばやさ実数値
動画15:25付近で
・パンプジンは特大・最遅
と載っています。
パンプジンのすばやさ種族値は、動画内のトーク(3:36)から特大サイズのパンプジンと分かるため、54です。
最遅で実数値は53になります。
タブンネのすばやさは、54ということになります。
エネコロロのすばやさは、鉄球込みだと55ということになります。
鉄球なしだと110または111と分かります。ここでは、必要努力値が少ない110とします。
動画15:25付近の情報から性格はようきだと分かるため、努力値76振り、性格補正ありで、実数値110にしていることになります。
※エネコロロは第七世代以降はすばやさ種族値が90になっています。しかし、オメガルビー・アルファサファイアでは、ぎりぎりまだエネコロロはすばやさ種族値は70です。第七世代以降だったなら、無振りでちょうど110になります。
なお、道具なし最遅エネコロロのすばやさ実数値は67です。
エネコロロのHP実数値
動画3:44の画面から、177と分かります。
エネコロロのHP種族値は70なので、努力値252を振り切っている値です。
エネコロロのその他の実数値
「陽気Hbds」とあります。
上述のとおり、努力値は、HP252,すばやさ76となっているため、残り126の努力値を防御と特防に振っているようです。
HBD/(B+D)を最大化していることと仮定すると、防御44、特防132振り(あまり6)になります。
まとめ
ここまで、下げたい個体値はなかったので、すべて31とします。
まとめると、
個体値 31-31-31-x-31-31
努力値 252-4-44-0-132-76
性格 ようき(特攻ダウン・すばやさアップ)
実数値 177-86-91-x-92-110
(すばやさはくろいてっきゅう込で55)
ということです。
エネコの場合
エネコの種族値
50-45-45-35-35-50(合計260)
エネコのすばやさ
エネコは、すばやさ種族値が50なので、個体値0・性格補正なし・無振りで、実数値55となります。
くろいてっきゅうなしでこのすばやさを達成できるので、持ち物が自由になります。
エネコの耐久
努力値・持ち物・性格補正をすべて耐久に使うことができます。
進化前なので、しんかのきせきを持つことができます。
こんな感じになります。
振り方1
個体値 31-31-31-x-31-0
努力値 196-0-116-0-196-0
性格 わんぱく(特攻ダウン・防御アップ)
実数値 150-65-88-x-80-55
きせき込みだと 150-65-132-x-120-55
振り方2
個体値 31-31-31-x-31-0
努力値 252-0-116-0-140-0
性格 わんぱく(特攻ダウン・防御アップ)
実数値 157-65-80-x-80-55
きせき込みだと 157-65-120-x-120-55
ここでは、のちの比較のため振り方2を採用します。
エネコとエネコロロの比較
すばやさ
どちらも、最遅パンプジン+2である55になれます(エネコロロは道具込)。
火力
ねこだましの火力は、
エネコロロ 実数値86
エネコ 実数値65
ということで、エネコロロのほうが高いです。
しかし、このパーティーはロック戦術が主軸なので、ねこだましの少々のダメージが試合に影響を与えることは少ないです。
ねこだまし以外の技はすべて変化技です。
まねっこで攻撃技を出すこともできなくはないですが、直前に行動するタブンネは変化技しか覚えていないことから、そのケースは少ないです。
耐久
HP177 防御91 特防92
物理耐久指数(HB) 16107
特殊耐久指数(HD) 16284
エネコ
HP157 防御80 特防80
きせき込みだと HP157 防御120 特防120
物理耐久指数(HB) 18840
特殊耐久指数(HD) 18840
ということで、1.15倍ほどエネコのほうが硬いです。
ちなみにHBD/(B+D)で比較すると
エネコロロ 8097.5 エネコ 9420.0(最大化した場合は9428.6)です。
結論
②まねっこで攻撃技を万が一出す場合の攻撃技
のダメージを除けば、
エネコロロではなくエネコのほうが良い
(20240512追記:一応、見た目という差別化要素もありました。ただしエネコロロかエネコかで相手の動きが変わるかどうかは分かりません。)
何か見落としが怖いですが、たぶんこうです。
トリルを見抜かれやすいというデメリットは、もともと他5匹の見た目がトリル構築なので、特に増えないかなと思います。
進化とすばやさ
単なる耐久比較では、オボン発動前提エネコロロのほうがきせきエネコより硬いです。
しかし、今回はすばやさという観点が入ったため、エネコロロがくろいてっきゅうを持つ必要が出てきて、エネコが勝ちました。
進化前採用の理由の一つとして、進化後では実現できないすばやさになれる、というのがあります。
逆に、すばやさの高さで進化前が採用されるニョロゾ・ニョロモなどという存在があるのも面白いです。
エネコロロロック
以前、こういう記事を書きました。
第七世代以前のエネコロロロックの文献をまとめてもいます。
今考えるとこの戦術はアイアントではなくなかまづくりムラっけ最遅オクタンのほうがいいのでは?と一瞬思ったのですが、オクタンのなかまづくりは剣盾時点では没収されていました。あと1/5で相手のすばやさグーンで崩壊するという穴もありました。
おわりに
以下の記事以来の、パデックさん動画関連記事でした。
トリプルバトルのオンライン対戦の終焉が近づきさみしいです。
お読みいただきありがとうございました。
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