最遅ダクマ厳選をしたい！
はじめに
ポケットモンスターソード・シールド（剣盾）と、ポケットモンスタースカーレット・バイオレット（SV）に関する記事です。
レベル50対戦で最遅ウーラオスを使うために、すばやさ個体値が0か1のダクマを厳選する方法を、共有します。
剣盾でダクマ厳選をしたときのメモをもとに剣盾についての記事として下書きを書き進めていたのですが、公開直前にSVでもダウンロードコンテンツ藍の円盤によりダクマ厳選をできるようになったため、記事を拡張・再構成して下書きを完成させ、公開します。
最遅（さいち）：そのポケモンがそのレベルで実現できるすばやさのうち最も低いすばやさであること。最鈍（さいどん）と呼ぶ人もいる。
最遅ウーラオスのためのすばやさ個体値
レベル50の場合、ウーラオスのすばやさ個体値が0か1のときに、すばやさ実数値が最低の91になります。
なお、奇数であるため、くろいてっきゅうなどのすばやさ半減アイテムを持ったときのすばやさ実数値も、1高いすばやさである92とは異なります。45と46になります。そのため、くろいてっきゅうを持たせる想定の場合も、個体値0～1が必要になります。
ポケモンによっては、0～1以外でも妥協できる場合があって、
・すばやさ種族値の1の位が5の倍数のポケモン（85のクレセリアなど）は個体値2か3でも最遅の実数値になる
・最遅実数値が偶数のポケモンは、1高い実数値でも、くろいてっきゅうなどのすばやさ半減アイテムを持ったときの実数値が最遅の場合と同じになる。
・上記2つの合わせ技で、最遅鉄球ドーブル（種族値75）は個体値0~5まで同じ実数値になる
というのがあります。
今回のウーラオスにはすべて当てはまらないので、お得感はありません。
もしウーラオスのすばやさ種族値が95だったら、1の位が5、最遅実数値が偶数の90で、どちらも当てはまってかなりお得だったのですが……残念です。（現実のことを話すと、鉄球キュレムや鉄球オコリザルは最遅にしやすいということになります）
参考：HP以外のステータス計算
{(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×せいかく補正
※小数点以下は生じるたび切り捨て
厳選：剣盾の場合
2023/12/13までは、ダクマを入手する手段は剣盾の追加DLC鎧の孤島のみでした。
剣盾の方法は、個体値ジャッジが解禁されていなくてもいいので、メインストーリーを最後のあたりまで進める必要がありません。ダクマ入手まで進めるのが簡単なので、サブロム周回をしやすいです。
個体値は3か所が最高値になってしまうので、SVより厳選自体はやりにくいです。
方法１ ストーリーを進める
まず、ダクマを受け取っていないロムを用意して、ダクマ受け取りの直前まで進めます。
筆者の場合はレベル1ネギガナイト用のストーリーを途中で止めているロムがあったのでそれを使いました。
途中までは、「ダクマ 量産」とかで検索して出てくる動画を見てそのとおりに進めればOKです。このあたりは世にあふれているので、この記事では飛ばします。
方法２ ダクマ受け取り準備
けいけんアメSを1つ用意します。ストーリーが進んでいれば自然と手に入っているでしょうし、進んでいなければマックスレイドを1回やれば手に入ります。
もし用意できるなら、けいけんアメM4つとXS1つもあると、すばやさ下降補正でも判定をしやすいです。もしくはすばやさ下降性格以外のミントでもOKです。
設定を
ムービースキップ オン
ニックネーム つけない
にします。
これで、厳選の時間がかなり短縮されます。あと、A連打でよくなります。
ダクマ受け取りの直前でセーブします。
方法３ ダクマ受け取りと実数値確認
ダクマを受け取ります。受け取った時点のレベルは10です。
受け取ったら、すぐに実数値を確認します。性格によって分岐します。
性格ですばやさが上下していない場合
＜第一段階＞
レベル10で実数値19であれば、第一段階クリアです。
そうでなければ、リセットして方法３のはじめからやり直しです。
＜第二段階＞
けいけんアメSを１つ与えるとレベル11になります。
そのとき、すばやさ実数値20であれば、すばやさ個体値0または1確定です。
そうでなかった場合は個体値3～5ということになります。リセットして３のはじめからやり直しです。
性格ですばやさが上がっている場合
＜第一段階＞
20かどうかを見ます。20ならクリアです。
＜第二段階＞
レベル11ですばやさ実数値22であれば、すばやさ個体値0または1確定です。
性格ですばやさが上下していない場合と同じ判定方法でいけます。
性格ですばやさが下がっている場合
ミントを使えるなら、ミントを使って上に書いた判定をします。
これから書くのはミントを使わない場合のやり方です。
＜第一段階＞
レベル10で実数値17であれば、第一段階クリアです。
＜第二段階＞
厄介です。レベル11だと、20の0.9倍の小数点以下切り捨ても21の0.9倍の小数点以下切り捨ても同じ18になってしまうので、すばやさ個体値2以上と1以下の判定ができません。
そのため、けいけんアメSの代わりに、けいけんアメＭ4つとXS1つで、12100の経験値を与えてレベル22にします。
レベル22ですばやさ実数値が32であれば、すばやさ個体値0または1確定です。
方法４ 目当てのダクマだった場合
セーブします。
ポケモンHOMEでは、別のニンテンドーアカウントのポケモンソフトからポケモンを移動させることができます。
メインロムのポケモンHOMEを起動して、サブロムのアカウントを選択し剣盾を起動することで、ダクマをメインロムのポケモンHOMEに移せます。あとは、メインロムポケモンHOMEとメインロムSV（or剣盾）をつないでダクマを送ればOKです。
移動先がSVの場合、マリナードのせりで掛け軸を入手することでダクマをウーラオスに進化させることができます。
他の判定方法など
155000の経験値を一気に与えるとぴったりレベル50になるので、もしアメが潤沢で、かつ、レベルを上げても良いなら、それも手です。
バトルタワーは、レベル50未満はそのままのレベルになるので、判定には使えません。
カジュアルバトルはレベル50時のステータスを確認できますが、セーブされてしまうかどうかなどは未検証です。
レベル10ですばやさ実数値19だったダクマのすばやさ個体値がもし3～5だったとしても、鉄球を持ったレベル50ウーラオスになったときのすばやさは1しか違わない（45と46）ので、妥協するというのも手ではあります。
確率とかかる時間
個体値0か1のダクマが出る確率は、
6か所のステータスのうち3か所の個体値が31になる仕様に引っかからないことがまず必要なので、3/6
その後、31になる仕様を逃れてあすばやさの個体値が0か31からランダムで決まるときに、0か1になる確率が2/32
かけると、確率は1/32になります。3.125%です。
ガチャの確率分布の計算（一般のガチャ用） - 高精度計算サイト
で計算してみると、50回やれば80％の確率で1回は出るみたいです。
けいけんアメのチェックまでいかない場合は、100秒くらいで1周できるので、50周は5000秒、けいけんアメチェックを考慮して6000秒くらいかかりそうです。6000秒＝100分です。
2時間あれば運が悪くない限り出そうです。
筆者の場合、数えていないですがたぶん40回目くらいで出ました。
厳選：SVの場合
SVで出現するダクマは、個体値が完全ランダムです。そのため、厳選自体はやりやすいです。
完全ランダムありがたいです。性格が無補正固定ならもっと良かったです。
方法1 ストーリーを進める
SVでダクマを入手できるようになるためには、藍の円盤のエンディング後までストーリーを進める必要があります。
本編と碧の仮面のストーリーが終わっていない状態で藍の円盤のストーリーを進めようとすると、先に本編・碧の仮面でやり残したことを終わらせようという感じのメッセージが出ます（確定情報）。
藍の円盤のストーリーを踏まえると、本編の「ＥＮＤ」と碧の仮面の「後編につづく」の表示までやることが求められていそう（未検証）です。本編最初から藍の円盤エンディングまでストーリーを始めるととても時間がかかります。
エンディング後になったら、ブルレクをたくさんやっておやつおやじに話しかけます。
12/17時点の最新の情報だと、ダクマはスカーレット・バイオレットともに通常ミッションで入手可能であるため、ニンテンドーオンラインへの加入なしでダクマを手に入れられそうです。
ダクマのレベルは30です。
方法2 ダクマ厳選準備
ダクマのおやつを入手したら、以下の手持ちでみだれづきの滝に向かい、ダクマの前でセーブします。
個体値判定は、ダクマに話しかけて戦闘が始まるときに起きているようですので、ここまではセーブして問題ないです。
必須 （厳選用）
・すばやさ実数値49のポケモン（手持ちの先頭）
推奨（厳選用）
・マゴのみなげつける役
・こわいかお対策クリアチャーム持ちのすばやさ実数値44のポケモン
推奨（捕獲用）
・みねうち役
・後攻キノコのほうし役（リククラゲや後攻の尻尾キノガッサ）か麻痺付与役
方法３ ダクマ実数値確認
ダクマとの戦闘を開始します。
＜第一段階＞
ダクマが、先頭のすばやさ実数値49のポケモンより先に動いたら、リセットです。
なお、すばやさが上がる性格で個体値0～1の場合もリセットをして見逃してしまうことになりますが、そこは諦めます。マスターボールで捕獲して実数値を確認するという別の方法をとるなら、すばやさ上昇性格も見逃さずにすみますが、今回はマスターボールは使わないということで話を進めます。
＜第二段階＞
マゴなげつけ役とすばやさ実数値44のコンビがいる場合
ダクマがみきりを使った次のターンにマゴのみをなげつけます（なげつけるをみきりで防がれるとマゴのみが消えてしまいます）。
相手が混乱したら、相手はすばやさが下がる性格です。すばやさ実数値44のポケモンを出してどちらが先に動くか確認します。相手が先に動いたらリセットです。こちらが先に動いたら、捕獲に移ります。
相手が混乱しなかったら、すばやさが下がる性格ではないです。捕獲に移ります。
すばやさ下降補正のせいで遅くなっていただけですばやさ個体値は2以下ではなかった……というのを捕獲の手間がかかる前に見破ることができるのが、このやり方の利点です。
マゴなげつけ役とすばやさ実数値44のコンビがいない場合
第一段階クリアのあと、捕獲に移ります。
＜第三段階＞
捕獲したら、セーブの前にステータスを確認します。
性格ですばやさが上下していない場合
まず、レベル30時点で48であることを確認します。そうでない場合リセットです。
次に、ふしぎなアメを1つ与え、レベル31にします。実数値が49であれば、合格です。個体値0～1ということになります。
性格ですばやさが下がっている場合
まず、レベル30時点で43であることを確認します。そうでない場合リセットです。
次に、ふしぎなアメを1つ与え、レベル31にします。実数値が44であれば、合格です。個体値0～1ということになります。
方法4 目当てのダクマだった場合
セーブします。
進化はSV内でできます。
確率とかかる時間
すばやさが上がる性格だった場合はまず最遅個体値でも見逃すのでそれを取り除いて20/25
そこを乗り越えたうえで、個体値が32段階で完全ランダムの中で0か1を引く確率なので2/32
2つをかけると、1/20。つまり、この方法で目的のダクマに出会える確率は5％です。
5％だと、32回すれば約80％の確率で1回は出るという計算になります。
ダクマみきり不使用＆即ハズレ（最初にダクマが先に動いたとき）の場合は約60秒で厳選行為を1周できるので、32分で32周できます。
みきりを使われる小さなタイムロスや、捕獲までしたけど個体値2だったという大きなタイムロスを考えると、45分で32周くらいになりそうです（大きなタイムロスがあるかどうかでかなりブレはありそうですが、平均するとこのくらい？）。
1時間やっていれば運が悪くなければ出そうです。
筆者の場合、数えていないですが、たぶん20回目くらいで出ました。
剣盾とSVの比較
ダクマ未入手の場合で、剣盾とSVを比較すると、
剣盾：厳選までの道のりが楽な分、厳選が難しい（サブロム向き・主目的向き）
ＳＶ：厳選までの道のりが難しいが、厳選が楽（メインロム向き・ついで向き）
ということになります。
SVでダクマを入手していないなら、SVのほうがおすすめですが、SVで入手済みなら、剣盾サブロム作成のほうが圧倒的におすすめです。
ダクマの性別
SVの環境では、直接攻撃を使うポケモンはオスの比率が高いポケモンが多いため（特にダブルの場合のガオガエン・ゴリランダー）、特性メロメロボディのポケモンはメスで採用されそうです。さらに、メロメロボディで一番強そうなラブトロスはもともとメス固定です。
ウーラオスもメロメロボディに狙われるポケモンの一匹であるため、そういうことを考えると、比率の高いオス（7/8）ではなくメス（1/8）のほうが良いかもしれません。
手間がかかるので今回は気にしませんでした。
性別固定の環境上位ポケモンにメス固定のオーガポンがいるというのも言い訳になります（一番使うツタこんぼうは直接攻撃ではないのでメロメロボディの仮想敵になりにくいというのはあるですが……）。
使い道
ウーラオスの特性ふかしのこぶしはまもる対策になるため、遅いウーラオスはターン制限がありまもるでしのがれやすいトリックルームと相性がいいです。
加えてウーラオスの特徴である確定急所技や高い物理耐久も活かした、以下のような構築を作りました。この記事の1つ前に投稿した記事です。レンタルパーティーありです。
あんこくきょうだによりいかりのつぼ起動をしたうえで、高い物理耐久とくさテラスタルによって巻き込み地震をなんとか耐えることができます。
芸術的な噛み合いを見せている上記構築以外で実用的なところで言うと、最遅ウーラオスがダブルで最終32位の結果を残しているようです。
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
— かねこ (@goldcourage5) 2023年10月1日
【S10ダブル32位】短期決戦トリル - かねこメモ https://t.co/whpRgpAeOG
初めて構築記事書きました
暇なときに読んでくれると嬉しいです
構築内容やプレイングについてアドバイス、質問あればください#ポケモンSV #ダブル構築記事
鉄球ウーラオスで良い成績を残している記録は見つかりませんでした。
鉄球ウーラオスにやられた！というツイートは見つかり、知っている方のツイートでした。
ダクマのレベル
レベル50未満のポケモンがそのままのレベルで参加できるルールで使うことを考えて、レベル50に上げるのはオススメしません。一度上げたレベルはもとに戻せません。
以下、低いレベルウーラオスの利用例です。
レベル22ウーラオス
実数値22にできます。鉄球なしで、最遅鉄球ワルビアルや最遅ケケンカニ-1のすばやさです。
レベル20ウーラオス
個体値0なら実数値38、個体値1なら実数値39にでき、鉄球なしで最遅バクーダより遅くなれます。なお、レベル21だと個体値0でも実数値40になってしまいます。
レベル10ウーラオス
入手可能最低レベルです。実数値21になれます。鉄球持ちバクーダと組み合わせることで、バクーダのすばやさを22まで落とすことができます。行動順の関係上バクーダがウーラオス+1の22になり、そうなると最遅コータスと同速なのが惜しいところです。
（以上、剣盾産ダクマをレベル50ウーラオスにしてしまった筆者からの言葉です。）
その他
記事作成用メモ
ダクマ：経験値125万タイプ
レベル10 経験値1250
レベル11 経験値1663 ＜2050
レベル12 経験値2160 ＞2050
レベル22 経験値13310 ＜13350
レベル23 経験値15208 ＞13350
剣盾のダクマは、前述の構築のために厳選しました。3か所さいこうになる仕様にもかかわらず攻撃個体値も低くなってくれました。しかし、前述の構築ではウーラオスの火力を上げたほうがいいということになったため、結局攻撃に王冠を使いました。
SVのダクマは、この記事を書くにあたって厳選しました。
防御もダメかもだったので、どうしよう……となりました。普通に最遅で使うなら防御に王冠を使いたいのですが、ウーラオスにはカウンターもありますし、ここまで全体的に脆いと最脆最遅個体のような役割も担えます。
バクーダの壺突き以外の仕事はまだないので、このダクマはしばらくダクマのままボックスでお休みです。
なげつける役をピチューにしたらダクマがせいでんきで麻痺してしまい寝かせられないという事故が発生しましたが、ゴーストタイプを出してボールを投げ続ければいい分作業をやりやすかったので、麻痺も悪くないなと思いました。
藍の円盤の新規習得で、はやてがえしをウーラオスは覚えませんでした。バクーダと組み合わせるタイプのウーラオスの場合、はやてがえしがあるとありがたかったのですが、強いポケモンに技を配らないのは正解なので不満はないです。
イエッサンのオス限定ワイドフォース習得とか、ジュカインのしっぽきり習得とか、良かったなと思いました。
おわりに
ダクマを未入手のそこのあなた！最遅ダクマを入手して鉄球を持たせ、トリル下でバクーダの壺を突きましょう！
もともと剣盾の分だけを書いて記事にする想定だったのですが、ＳＶでダクマ厳選をできるようになったので急遽その内容も入れた記事にしました。軽めの記事にするつもりが結局いつもの7000字台になってしまいました。
お読みいただきありがとうございました。藍の円盤配信語一本目の記事がこれになりました。
ＳＶ発売後一本目の記事
碧の仮面配信後初の記事
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