カイリュー・ブリジュラスのすばやさを上げて、ねむねごドラテほえるをしたい
はじめに
ポケットモンスタースカーレット・バイオレットのシングル構築記事です。
ダブルバトルで、味方催眠とねごとでドラゴンテール・ほえるを優先度0で出すという戦術をしました。
ただ、ねごとドラテというのは、本来はシングルでねむるを使って起動するものです。そして、上記のダブルの構築では動きの関係上、設置技を使う余裕がありませんでしたが、シングルなら無理なく撒けます。
ダブルの構築記事を書いたことで、シングルでも優先度0ドラテほえるをやってみたくなり、やりました。
11月にこれをやり、記事も昨年のうちにほぼ書いていたのですが、12月のダウンロードコンテンツで登場したブリジュラスで試したところ良好だったので、付け足すかたちでそれも書きます。
ねむねご+強制交代とは
強制交代技の優先度は-6です。ただ、ねごとでそれらの技が出たときは、ねごとの優先度である0でそれらの技を使えます。
よって、すばやさが勝っているポケモンがねごとでドラゴンテールなどを使った場合、相手を行動前に手持ちに送ることができます。そのターンは一方的に攻撃できるというわけです。
自分自身が寝ていないとねごとを使えないので、ねむるで寝ます。
ちなみに、ネッコアラは、強制交代技を覚えません。覚えたら、ねむるで寝る必要もなく初手から強制交代技を確定で出すということができたのですが、ダメでした。(たぶん与えられることはないのでしょうが、ネッコアラに関してはまずとっておきを返してほしいところです。)
ドラテほえる役の選定
ダウンロードコンテンツ碧の仮面で、カイリューがほえるを習得しました。
もともと覚えるドラゴンテールと合わせて、ねむる・ねごと・ドラゴンテール・ほえるという技構成が可能になりました。
この戦術では、相手の攻撃を何回も受ける必要があり、1回はもちろん、2,3回攻撃を耐える必要があります。マルチスケイルでおかしな耐久力を持つカイリューはすばやさ以外この戦術に適任でした。
ねむるでマルスケ発動状態まで一気に持っていけるのも相性がいいポイントです。
カイリュー以外だと、基本はすばやさが重要なので、
碧の仮面前は、ブーストエナジーですばやさを上げられるポケモンとして、テツノコウベが一番アツいポケモンでした。その後、ウネルミナモが加わりました。
碧の仮面後は、ほえるを覚えたトドロクツキがブーストエナジー系統だと一番適任です。
こだわらないすばやさ上昇というのがこの戦術ととてもマッチしていて、初めてテツノコウベをこの戦術で使っている動画を見たときは感動しました。完全にサザンドラとの差別化に成功していますし、この時点では全ポケモンで唯一の個性でした。
のちにインゲンさんなども動画にしていますが、この動画がたぶん初出です。
ただ、今回はカイリューでいきました。トドロクツキの耐久だと不安でした。
カイリューでいくとなると、低いすばやさが問題です。ねごとを相手の行動前に使うためには、相手にすばやさで勝っている必要があります。
バトンタッチですばやさアップを引き継ぐことにしました。
バトン役の選定
何回も攻撃を受ける戦術なので、できればすばやさのほかに防御・特防も上げたいです。
ポケモン徹底攻略の詳細検索で、防御・特防・すばやさを上げる技をそれぞれ覚えるポケモンを検索しました。
詳細検索 - タイプ耐性や覚える技などで検索|ポケモン図鑑SV|ポケモン徹底攻略
ノココッチ・ニャイキング・オオタチが候補になりました。
なお、ポケモン徹底攻略の詳細検索で、防御特防を上げる技で「たくわえる」がヒットしない不具合があります。
たくわえる・こうそくいどう・バトンタッチができるポケモンとしてプクリンがいます。
比較します。
ノココッチ
125-100-80-85-75-55
こうそくいどう とぐろをまく ドわすれ
・特性びびりが今回有用
・耐久が一番高い
140-70-45-85-50-45
こうそくいどう たくわえる
・特性おみとおしで火力強化アイテムを見ることができる
・技枠に余りがある
ニャイキング
70-110-100-50-60-50
くさわけ てっぺき ドわすれ
・特性シェルアーマーが今回安心
85-76-64-45-55-90
こうそくいどう とぐろをまく ドわすれ
・特性おみとおしで火力強化アイテムを見ることができる
75-103-80-70-80-92
こうそくいどう てっぺき めいそう
今回は以下の理由からノココッチにしました。
・まずこうそくいどうから入り、次のターンに上から防御か特防を上げて相手の攻撃を受けたく、それができるすばやさを持っている(すばやさ種族値55)。
・てっぺきめいそうより、ドラゴンテールで活きる攻撃防御命中特防上昇のとぐろドわすれのほうがいい。
・単純に耐久が高い。
チーム
キラフロル
CS振り
特性 どくげしょう
持ち物 きあいのタスキ
ステルスロックとどくびしを撒く役です。特殊相手にもステルスロックを撒いたあとはどくびしを撒きたいので、「どくびし」を覚えさせています。
退場してノココッチにつなぐために、珍しいおきみやげを入れています。
特殊相手には2回行動したいので、ハバタクカミのシャドーボールを2回耐えられるくらいまで特防に振るのもありだと思っています。
・キラフロルの枠
サケブシッポ(ステロ両壁)
ユクシー(ステロあくびおきみやげ)
ダグトリオ(ステロおきみやげ)
を経て、キラフロルになりました。
ノココッチ
テラスタル フェアリー
努力値 164-4-76-0-36-228
性格 しんちょう
実数値 221-121-110-82-110-104
特性 びびり
持ち物 メンタルハーブ
こうそくいどう とぐろをまく ドわすれ バトンタッチ
こうそくいどうでテツノツツミまで抜けるようにして、残り耐久です。
本当はこの技構成なら攻撃を下げたほうがいいですが、攻撃技を1つ入れていたときの名残でこうなっています。
オボンを持っていたときもありましたが、メンタルハーブに落ち着きました。アンコールを防げますし、ちょうはつに対しても、メンハ発動からすばやさ逆転バトンタッチですばやさアップだけなら繋げます。
・ノココッチの枠
最初はクエスパトラでした。リュガのみ・みがわりで防御を1段階上げ、めいそうで特防を上げます。カジュアルと最初のランクバトル5試合のあと、ノココッチに代わりました。
カイリュー
テラスタル みず
努力値 252-4-36-0-28-188
性格 わんぱく
実数値 198-155-132-x-124-124
特性 マルチスケイル
持ち物 たべのこし
ねごと ドラゴンテール ほえる ねむる
すばやさ2段階上昇で最速スカーフサザンまで上を取れます(主に最速スカーフウーラオス意識)。びびり発動などによりすばやさ3段階上昇ならすばやさブーストテツノツツミまで抜けます。
放置でねごとが出るようにねごとを技配置順で一番上にしています。
たべのこしを持つことで、相手を行動させていない間にねむるターンのダメージを回復してマルスケを復活できる場合があります。居座るので1試合でカイリュー1匹分以上回復することもあります。
戦績1
2023年11月(レギュレーションE・シーズン12)のランクバトルのマスターボール級上げに使いました。
xxxxx ooxoo 4-6
xxxox xxxxo 2-8
oooxx xoxoo 6-4
xoxxo oxxox 4-6
xooo 3-1
最初に5連敗したのはたしかなんですが、ポケモンHOME上の対戦履歴だと1試合記録が少なく4連敗として記録されています。合計の試合数も、ポケモンHOMEでも勝敗数は19勝25敗と表示されていて44試合したことになっていますが、対戦履歴に残っているのは43試合分だけです。謎です。
6試合目からノココッチ
34試合目からキラフロル 以降9-7
40試合目からカイリューみずテラス 以降6-4
マスターボール級到達時
レート1425.339
58926位
マスターボール級に到達することはできましたが、強くはなかったです。
でも、先制強制交代で相手の行動をスキップし続けるとき、とても楽しかったです。
ブリジュラス
ダウンロードコンテンツ藍の円盤の新ポケモンとして、ブリジュラスが登場しました。
ドラゴンテールとほえるを覚えます。
居座り防御系戦術に向いた特性である「じきゅうりょく」を持っていて、すばやさはカイリュー以上にあり、特防も努力値などで補えばそこまで脆くもないということで、この戦術におけるカイリューの役割を代わりにやらせてみました。
以下でブリジュラスを使い、特防の脆さは努力値と持ち物で補えば全然気にならなくなるということを実感していたことも、やってみようと思った理由の一つです。
【ポケモンSVダブル】エルポット叩きパ(弱点保険砕ける鎧袋叩き)withトリル下先制サワムラー(すばやさ1809以上) ブルーベリープロローグ最終106位レート1752 - テツポンドのブログ
テラスタル:みず(水流連打半減などから)
種族値:90-105-130-125-65-85
個体値:すべて31
努力値:172-4-4-0-252-76
性格:しんちょう
実数値:187-126-151-130-128-115
特性 じきゅうりょく
持ち物 タラプのみ
技 ねごと ねむる ドラゴンテール ほえる
物理方面は特性と種族値によりかなり硬いですが、
特殊方面は特防種族値65により脆めなので、特防特化に寄せた配分とタラプのみによって補っています。
特殊技を受けたときにも防御が上がっていきます。
攻撃を2回受けるところあたりまでで倒れなければ、物理では基本倒せず、特殊でも倒すに苦労する要塞ができあがります。
弱点のじめん・かくとうはアタッカーが物理に寄っていることが強さを加速させています。
戦績2
2024年1月(レギュレーションF・シーズン14)のブリジュラスが使える最初のシーズンでマスターボール級のランクバトルで試しました。
結果、戦績をちゃんと数えてはいませんがカイリューより強いという感覚でした。
レート1500あたりをうろうろするくらいでした。
ブリジュラスのほうが強いところ
・タイプが優秀なので、カイリューと違い、テラスタルをしなくても受けやすい。そのため、ノココッチにも積極的にテラスタルを使っていける。
・物理アタッカーと対面している状況が安心盤面になるため、強制交代をしても不利盤面が続くという事態が少ない。また、眠るタイミングを物理アタッカー対面で調節することで特殊アタッカーとも戦いやすい。
・ノココッチは物理アタッカー相手にとぐろバトンをするより特殊アタッカー相手にどわすれバトンをするほうが成功しやすく、それとブリジュラスの性質が噛み合っている。
カイリューのほうが強いところ
・ノココッチからバトンした次のターンに降参される
・ドラゴンテールの火力がちょっと高い
ねごとドラゴンテールほえる確率メモ
理論的にこの戦術の強さを考えるということを今回の記事ではじっくりとはしませんが、簡単な確率のメモを貼っておきます。
ねごと2回で出る技がどうなるか 確率
2/9 ドラテほえる
2/9 ドラテねむる
2/9 ほえるねむる
1/9 ドラテドラテ
1/9 ほえるほえる
1/9 ねむるねむる
VS 普通のポケモン
4/9 交代交代
4/9 交代失敗
1/9 失敗失敗
VS フェアリータイプorサーフゴーなど
1/9 交代交代
4/9 交代失敗
4/9 失敗失敗
戦術の弱いところ
上のメモのとおり、攻撃を3回受けると倒される状況では、「失敗失敗」だとねむるで全回復したあとの3連打でやられてしまいます。
ハバタクカミ・サーフゴーなどの使用率上位のポケモンに対して4/9の確率でそういうことが起きます。しかも、1試合で4/9というわけではなく、それらのポケモンの前で眠るたびに4/9で倒されるということなので、試合に勝つより前に倒される可能性がとても高いです。
3回連続で攻撃を受けても倒れないという状況であれば、上記のような心配はしなくてよいのですが、そうなると今度は、ねむるで単純に回復が間に合うということなので、積み技を考慮しなければ普通にねむる+ほかの技で戦っても同じになり、この戦術の強みが薄れてしまいます。
ABDS2段階上昇のカイリューなんてものが登場したら普通は勝ち確ですが、この戦術のカイリューだと運次第でそうもいかないというのも弱いところです。
その他
・こだわりトリックで停止する
・回復技持ち2匹以上が相手にいると、たいてい総合時間切れで判定負けする
・VS強制交代技持ちで、ねごと失敗のタイミングで強制交代技を使われるとこちら流されてしまう。
開拓
ブリジュラスは、すばやさバトンだけでもそこそこ戦えていたので、クエスパトラと組んでもいいかもしれません。
クエスパトラがどわすれを覚えたらもっと良かったのですが、覚えませんでした。どわすれ加速バトンポケモンの登場に期待です。
1月のランクバトルでキレイハナのちょうのまい・ねをはるバトンタッチからブリジュラスに繋ぐ構築が最終3桁以内だったかに入っていたので、キレイハナからつなぐのも面白そうです。
関連記事
ダブル ねごとで100%強制交代技が出る
ねむる
ねごと(空想) ※実現できない戦術
ねごとで100%強制交代技が出る
おわりに
特性きもったまのポケモンがともえなげ・ほえるorふきとばしを使えば、無効タイプがなくて良いです。しかし、SVには肝っ玉巴投げをできるポケモンがいません。
今回カイリューのほえるを使いました。覚えているので使いますが、強いポケモンに特別イメージとマッチするわけでもない技を配らないでほしいです。カイリューはそもそもツルツルに見える肌なので、ジャラランガにマルチスケイルを渡すべきだと思っています。
エネコロロになかまづくりを。
お読みいただきありがとうございました。
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