2022年の仕様検証やwiki編集の記録をまとめておきたい①
はじめに
2022年に検証したポケモンの仕様をまとめるために、今回の記事を書きます。
量が多いかつ細々としたものを連ねるタイプの内容なので、2~3の記事に分けて書いていきます。この記事が第一回です。
ちなみに、過去の検証関係の記事はここにまとめています。
本シリーズの前回
【ポケモン】2021年にした仕様文献調査 Part4 - テツポンドのブログ
- はじめに
- ミラータイプ+もりののろいorハロウィン その1
- ミラータイプ+もりののろいorハロウィン その2
- わるあがきに対するふいうち
- エンジンスタジアムのトレーナーのポケモン+かふんだんご
- おわりに
ミラータイプ+もりののろいorハロウィン その1
ミラータイプは、使用者のタイプを対象のポケモンのタイプと同じタイプに変える技です。
検証1
上記記述では、対象がもりののろい/ハロウィン状態である場合のことを書いています。
使用者側がもりののろい/ハロウィン状態だった場合について、調べてみました。既存の記述に、もりののろい/ハロウィン状態も含めてコピーすると書かれていましたが、「もりののろい/ハロウィン状態ではない」状態もコピーするのかを確かめたかったです。
<検証結果> 第八世代 剣盾
もりののろいを使われたポケモンが、「もりののろい/ハロウィン状態ではないポケモン」に対してミラータイプを使ったところ、もりののろい状態が消えて、その「もりののろい/ハロウィン状態ではないポケモン」と同じ状態になった。
検証2
さて、ミラータイプは、対象のタイプが無い場合(ほのお単タイプがもえつきるを使った後など)は失敗します。
使用者側がもりののろい/ハロウィン状態で、タイプ無しポケモンに対してミラータイプを使った場合、どうなるのか確かめ増田。
<検証結果> 第八世代 剣盾
使用者側がもりののろい/ハロウィン状態で、タイプ無しポケモンに対してミラータイプを使ったところ、技が失敗して、使用者側のタイプはもりののろい/ハロウィン状態を含めて変化がなかった。
検証3
ハロウィン・もりののろいと少し似た状態付与効果を持つ技として、タールショットという技があります。タイプを追加するわけではなく、ほのお弱点を追加する技です。
タイプではないのでコピーしないだろうと思いつつ、これはコピーするのか、検証しました。
<検証結果> 第八世代 剣盾
タールショット状態のポケモンに対して、ミラータイプを使ったところ、タールショット状態はコピーしなかった。
まとめ
以下のとおり編集しました。
現在の記述はこのようになっています。
文章を修正していただいたり、他の方の検証が追加されていたり、と少し変化があります。
- 対象がもりののろい・ハロウィン状態であるなら、その状態を含めてコピーする。対象がもりののろい・ハロウィン状態でないなら、そのことをコピーする。
- 使用者がもりののろい/ハロウィン状態で、対象がそうでないとき、使用者のもりののろい/ハロウィン状態が消える。技が失敗した場合は消えない。
- もりののろい状態の対象からコピーしたくさタイプはハロウィンで上書きされ、ハロウィン状態の対象からコピーしたゴーストタイプはもりののろいで上書きされる。
- 特性ぎたいによりくさタイプともりののろい状態、またはゴーストタイプとハロウィン状態を両立しているポケモンは単タイプとみなさない。このポケモンが対象のときはタイプと状態どちらもコピーする。このポケモンが使用者のときは、対象がくさ単タイプ・ゴースト単タイプのときも成功して状態が消える。
- タールショット状態はミラータイプでコピーされない。
余談 ぎたいで、くさタイプともりののろいを両立できるのは面白い現象です。
ミラータイプ+もりののろいorハロウィン その2
ミラータイプについて検証を進める中で、対象とタイプが同じ場合は技が失敗するという事象を目撃し、これについて深堀りしようと思いました。
検証1
対象とタイプが同じ、と言っても、もりののろい/ハロウィン状態こみで同じになっている場合とそうではなく純粋に同じになっている場合が存在します。前者について調べました。
<検証結果> 第八世代 剣盾
元々のタイプは異なるものの、もりののろい/ハロウィン状態の効果を受けることにより使用者と対象のタイプが同じになっていた場合、ミラータイプは成功した。
検証2
逆に、元々のタイプが同じで、もりののろい/ハロウィン状態こみだとタイプが異なっていた場合はどうなのか、調べました。元々のタイプが同じことが失敗の条件である可能性もありました。
<検証結果> 第八世代 剣盾
元々のタイプは同じであるものの、もりののろい/ハロウィン状態の効果を受けることにより使用者と対象のタイプが異なるものになっていた場合、ミラータイプは成功した。
その後
タイプが同じ場合は失敗するという記述自体がなかったので、以下のとおり追記しました。
- 対象とタイプが同じ場合は失敗する。
- 元々タイプが同じであったが使用者または対象がもりののろい・ハロウィンの効果を受けていて結果的に対象とタイプが異なっていた場合は、成功する。
- 元々タイプが異なっていたが使用者または対象がもりののろい・ハロウィンの効果を受けていて結果的に対象とタイプが同じになっていた場合は、成功する。
しかし、なんと、この仕様は世代によって異なっていました。
その後のZaggyoさん(日本のポケモン仕様研究第一人者)の検証により、上記の検証は第七世代以前だと異なる結果になることが分かりました。
第七世代ではタイプが同じでも問答無用で成功するとのことです。
- 使用者と対象のタイプが全て同じである場合、第七世代までは成功する。第八世代では以下の場合を除いて失敗する。
- 元々異なるタイプだったが、どちらかがもりののろい・ハロウィン状態であるため結果的にタイプが同じであるときは成功する。タイプと状態が全く同じであるときは失敗する。
- 元々同じタイプだったが、どちらかがもりののろい・ハロウィン状態であるため結果的にタイプが異なっているときは成功する。
第八世代だけの検証ではこの事実に辿り着けません。
このように世代によって仕様が異なるため、一つの世代だけで検証をするのは完璧な仕様検証とはいいがたいです。
ただし、このあたりを厳しくして完璧を求めようとすると、検証をしようとする人がいなくなってしまいます。ある検証をやろうとしたとき、それをそれぞれの世代ごとにやらなければいけないのは相当な苦労です。そのため、今回のように一つの世代で検証して、後から別の人が別の世代で検証して真実に近づく、という順番でもやむを得ないかなと思っています。
なお、第四世代と第五世代の間では仕様が変わっている可能性が高めであるので、
わるあがきに対するふいうち
第八世代でのバトル中、相手がわるあがきをするタイミングで、その相手に対してふいうちを選んでみたところ、ふいうちは成功しました。
また、第四世代で検証しても同じ結果でした。
これは不思議な現象です。
ふいうちの成功条件は、「相手が攻撃技を選んでいること」と「相手より先にふいうちを使うこと」です。
ポケモンがわるあがきを使う状況では、「たたかう」を選んだ瞬間にわるあがきの使用が確定してそのポケモンの行動選択が終了します。よって、攻撃技を選ぶという行為はそのとき行われていないわけです。攻撃技を選んでいない以上、「相手が攻撃技を選んでいること」という条件はクリアできず、ふいうちは失敗しそうです。
しかし、現実ではふいうちが成功しています。不思議です。
わるあがきを使う状況においては「たたかう」の選択は「わるあがき」の選択と同義である・・・という解釈をするなら、辻褄はあうかもしれません。
追記しました。
- 相手がわるあがきを使うとき、相手は攻撃技を「選ぶ」ことはしていないものの、相手が攻撃技を選んでいた場合と同様の扱いになりふいうちは成功する。
エンジンスタジアムのトレーナーのポケモン+かふんだんご
第八世代ソードシールドのエンジンスタジアムのジムミッションは、野生ポケモンとの戦闘です。邪魔をするジムトレーナーに野生ポケモンを倒されるのを防ぎつつ、自分のポケモンで野生ポケモンを倒すか捕まえるかします。
このとき、邪魔をしてくるジムトレーナーが繰り出すポケモンは、仕様上敵として扱われるのでしょうか。それとも、味方として扱われるのでしょうか。
【ポケモン剣盾】レベル1ネギガナイト実現方法 / ネギガナイトへの進化条件についての検証 - テツポンドのブログ
で、エンジンスタジアムのジムチャレンジのところでストーリーを止めているロムがあったので、そこで検証しました。
<検証結果> 第八世代 剣盾
相手が敵か味方かによって効果が変わる技「かふんだんご」を、ジムトレーナーのポケモンに使ってみたところ、味方扱いとなり、ジムトレーナーのポケモンのHPが回復した。
ついでに他の技も調べました。ハイパーボイス(相手2体が対象)は対象とならず、アロマセラピー(手持ち含めた味方全員が対象)は対象となりました。
おわりに
お読みいただきありがとうございました。
剣盾のようなランクバトルのルールの推移になるなら今対戦を楽しまないとということで最近は対戦の記事が多く、仕様関係の記事は2ヶ月ぶりでしたが、こっちも定期的に書いていこうと思っています。
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