2021年の仕様検証やwiki編集の記録をまとめておきたい①
はじめに
2021年に検証したポケモンの仕様をまとめるために、今回の記事を書きます。
量が多いかつ細々としたものを連ねるタイプの内容なので、2~3の記事に分けて書いていきます。この記事が第一回です。
昨年も、一昨年について同じような記事を書きました。
【ポケモン】2020年にした仕様検証 Part2 - テツポンドのブログ
【ポケモン】2020年にした仕様文献調査 - テツポンドのブログ
- はじめに
- みがわり状態に対するかいふくふうじは成功するか
- こだわりによるわるあがきの直前にこだわり解除すると
- 特性どくしゅのポケモンのわるあがき
- すばやさMAXでHP1/4になるとカムラのみは……?
- バトルタワーで戦うとポケルス感染
- クリアボディに対するタールショット
- とぎすます+パワフルハーブ溜め技
- ロックオンと溜め技
- のろい(呪い)をトリックガードで防いだとき
- いちゃもんアンコールのわるあがき
- おわりに
みがわり状態に対するかいふくふうじは成功するか
第五世代ブラックで検証
前提
かいふくふうじは、相手全体を5ターンの間かいふくふうじ状態にさせる技で、かいふくふうじ状態の相手はあらゆるHPの回復ができません。詳細については、かいふくふうじ - ポケモンWikiに詳しく載っています。
この技はポケモン剣盾およびBDSPで廃止されています。
相手全体に効果があるのはこの記事を書くまで知りませんでした。
きっかけ・結果
ポケモンブラックにて、みがわり状態の自分のポケモンにかいふくふうじを使ってくる相手がいました。技が失敗しました。
編集
マイナー技ゆえか、ポケモンwikiにみがわり貫通かどうかの記述がありませんでした。
このページの予防の欄に、みがわり状態を追記しました(ブラックで確認したというコメントアウト付き)。
予防の欄に書くのは適切ではないと判断されたようで、のちにZaggyoさんの編集でその記述はかいふくふうじ - ポケモンWikiに移されました。
この仕様の特別具合
持ち物メンタルハーブで治せる・特性アロマベールで無効化されるなどの特徴を持つメンタル系状態変化はかいふくふうじを含めて6つあります。
ちなみにメンタルハーブがメロメロ以外に効くようになったのは基本第五世代から、かいふくふうじのみ第六世代からのようです。
他の5つは
ちょうはつ みがわり貫通
いちゃもん みがわり貫通
アンコール みがわり貫通
かなしばり みがわり貫通
メロメロ みがわり貫通(ちなみにあかいいとの効果によるメロメロもみがわり貫通)
と、相手のみがわりを貫通してその状態変化にさせることができます。
ここまでを見るとかいふくふうじもみがわりを貫通しそうです。メンタル技はポケモンの心理へ直接影響を与えるためみがわりで防げないという設定がありそうです。
しかし、なぜか、メンタル技の中でかいふくふうじだけみがわりを貫通しなかったのです。
不思議でした。
対戦では全然使われない技だし、他のメンタル技のようにみがわり貫通してしまっても全く壊れ技ではないのに……
このせいでポイヒまもみがや残飯まもみがの対策として役に立てなくなっているので、みがわり貫通ならもう少し使われていたかもしれません。
技自体廃止されてしまっているので今更ですが……
メンタルハーブがかいふくふうじに反応するようになったのが第六世代であるため、第五第六の間で仕様変更が起きて第六第七世代はみがわりを貫通するという可能性もあります。
ですが調べた感じだとおそらくずっとみがわりを貫通しません。この仕様に驚くツイートが2018年にありました。
ポケモンの仕様は、第四世代と第五世代の間はかなり変わっていますが、それ以降は比較的変更少なめです。
こだわりによるわるあがきの直前にこだわり解除すると
第八世代ソードで検証
前提
「わるあがきをする前にPPを回復したことで選択できる技ができた場合も、わるあがきの選択は解除されずそのままわるあがきが出される。」
という記述がありました。
これは、例えば全てのPPが0の状態で「たたかう」を選択して行動選択が終了したけれど、そのポケモンの行動前にヒメリのみをなげつけられて技のPPが1つ回復した場合に起こります。このとき、ヒメリのみによってどれかの技のPPが10あったとしても、行動選択の時点で確定したわるあがきは覆らないということです。
別の事例を検証しました。
こだわり系アイテムを持って技を使って使える技が1つだけになったポケモンが、かなしばり状態(最後に使った技を使えない状態)になると、「たたかう」を押した瞬間わるあがきが出るようになります。
わるあがきが出る前にこだわり系アイテムをそのポケモンから取り上げた場合、どうなるのか検証しました。
検証
第八世代ソードにて
ポケモンXはこだわり系アイテム持ち
ターンN以前
1. ポケモンXが技Aでこだわり
ポケモンXは技Aを使えなくなる
↓
ターンN行動選択
1. ポケモンXが行動選択画面で「たたかう」を選択
行動選択終了 わるあがきが出る
↓
ターンN
ポケモンXはこだわり系アイテムを持っている状態ではなくなる
2. ポケモンXの行動順が来る
わるあがきをした
つまり、行動前にこだわり系アイテムを取り上げても、わるあがきを使うというのは覆りませんでした。
まとめ
わるあがきは行動選択画面で「たたかう」を押した瞬間に使うことが確定する。それ以降の他の行動によってわるあがき以外の技を出せるようになっても、それには関係なくわるあがきがそのまま出る
編集
「わるあがきを使用することになったターンに、わるあがきをする前にPPを回復したりこだわり系アイテムを失ったりして選択できる技ができた場合も、わるあがきの選択は解除されずそのままわるあがきが出される。」
という記述に変更しました。
特性どくしゅのポケモンのわるあがき
第五世代ブラックで検証
発見
第五世代でわるあがきでのどくしゅ発動を確認しました。(ポケモンブラックのバトルサブウェイにて相手にわるあがきをさせたら相手の特性どくしゅが発動してこちらが毒状態になりました。)
わるあがきは直接攻撃であり、どくしゅの発動の例外ではありませんでした。
編集
直接攻撃したときに相手を30%でどくにする効果であるため、当たり前といえば当たり前なのですが、一応備考欄に追記しました。
おまけ
・どくしゅどくづきで毒になる確率は51%というのはポケモン仕様中級者クイズの定番問題感があります。
・どくしゅのポケモンwikiの仕様を読むと、全体技の処理が自分から見て味方→右の敵→左の敵という順番になっていることがよく分かります。
すばやさMAXでHP1/4になるとカムラのみは……?
第八世代ソードエキスパンションパス ヨロイ島のはや〜いヤドンで検証
すばやさ6段階上昇でHPが1/4になったとき、発動して「すばやさはこれ以上上がらない」となって実を消費してしまうのか、発動しないのか、どちらなのか
後者でした。発動しませんでした。
「すでにすばやさランクが最大であるときは、残りHPが1/4以下になっても発動しない。」
とだけwikiに書いておいたのですが、 Zaggyoさんが詳しく調べてくださりました。
似た効果を持つ他のきのみも同様のようです。
ランクが最大で発動していない状態のときにすばやさを下げられた場合、変化技か攻撃技かによって挙動が変わるのが面白いと思いました。
バトルタワーで戦うとポケルス感染
第八世代ソードで検証
ソードのバトルタワーで戦っていたら、手持ちで謎のポケルス伝染があったため、仕様を詳しく調べました。
剣盾発売しばらく後にこの仕様が何件かツイートされていましたが、詳しく仕様を調べた情報は見つかりませんでした。何の位置にしたがって感染が起きるのかどうかなどをしっかりと特定しようとすると意外と大変でした。
数日前にZaggyoさんが、バトルタワーでバトルチームで戦っても手持ちの特性みつあつめが発動するという仕様を特性みつあつめのページに編集追記していたことがヒントになったという経緯だったような気がします。
ポケルス自然発生の判定もあるのかもしれません。
まさかのポケルス自然発生したwwwwwwwww
— オトカニ (@otofelt) 2020年3月21日
バトルタワーでジャッジ解放するためにダンデと戦ってた........#ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/iq0ZplnJP6
バトルタワーしてたら知らん間にポケルスついてたんだけど、野生との戦闘じゃなくてもつくのか😲❔
— みぐらくん (@mm_hiikime) 2020年2月12日
今回の検証のきっかけになった自分自身のポケルス感染も、発生当時の経路を特定できていないため定かではないのですが自然発生の可能性があります。
クリアボディに対するタールショット
第八世代ソードで検証
セキタンザンの専用技であるタールショットには
・すばやさを1段階下げる効果
・相手をタールショット状態(ほのお弱点が追加されている状態)にする効果
という2つの効果があります。
能力を下げられない特性クリアボディの相手にタールショットを使ったとき、
効果は全て防がれるのか、
すばやさ部分だけ防がれてほのお弱点効果は有効であるのか、
どちらか検証しました。
結果
クリアボディなどの特性によりすばやさが下がらない相手に対して使用した場合、相手をタールショット状態にする効果だけが発動する。
上記記述をタールショット - ポケモンWikiに追記しました。
とぎすます+パワフルハーブ溜め技
第八世代ソードで検証
ポケモンwiki溜め技のページを見ていて、とぎすます(次のターン急所に当たるようになる技)を使った次のターンにパワフルハーブで溜め技を出したら、その場合は溜め技でも急所に当たるのか気になりました。
パワフルハーブなしだと確定急所ではなくなるというのは既に書かれていました。
パワフルハーブ持ちあなをほるとぎすますキリキザンで検証。
3連続急所でした。普通の確率なら1/13824でしか発生しない事象です。
パワフルハーブを使えばとぎすますで溜め技を確定急所にできるということが分かりました。
wiki編集。
ロックオンと溜め技
第八世代ソードで検証
とぎすますがそういう仕様ならロックオンはどうなのか気になり、こちらについては一切記述がなかったので検証しました。
ロックオンは、次のターンロックオンを使用したポケモンがロックオンを使用されたポケモンに技を使った場合にそれが必中になるという技です。
回避ランク最大ののんきのおこう持ちラッキーとロックオンダイビングオクタンで検証。
結果
パワフルハーブを持っていなかった場合
→外れることがあった。
パワフルハーブを持っていた場合
→5連続命中 (命中率27%に対して5回連続で当たる確率は0.14%)
とぎすますと同じような結果になりました。パワフルハーブを使うと普通の技と同じ扱いになり、そうでないなら溜めているターンに効果が切れました。
wiki編集。
のろい(呪い)をトリックガードで防いだとき
第八世代ソードで検証
ゴーストタイプのポケモンが使う「のろい」はまもるを貫通するのはわりと知られている仕様ですが、変化技を防ぐトリックガードなら防ぐことができます。
このとき、呪いのHP消費は発生するのでしょうか。wikiには防げるとしか書かれていなかったので、検証しました。
検証と結果
原種デスマスを野生のガラルデスマスと戦闘させて検証。相手がトリックガードを使ったターンにこちらがのろいを使った。
「野生のデスマスはトリックガードで守られた!」と表示が出て、それでターンは終わった。HPの消費は発生しなかった。
wiki編集しました。
いちゃもんアンコールのわるあがき
第五世代ブラック・第八世代ソードで検証
「いちゃもんとアンコールが重なっているとわるあがきとアンコールされた技を交互に使う」という仕様において、どちらから使うのか順番が明記されていませんでした。
その状況になったターンの次のターンではわるあがきをするという情報を、自身の検証をもとにwikiに追記しました。
おわりに
ここまでが2021年上半期(1月~6月)に検証した内容のだいたいになります。もりののろい系とみらいよち関連は6月に検証したことなんですが来週書く予定の「2021年にした仕様検証 Part2」に回します。個人的ソード解禁が今年4月なので、昨年同様の第五世代ブラックでの検証がいくつかありました。
2022年の初記事でした。
お読みいただきありがとうございました。5300字でした。
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あけましておめでとうございます。
シリーズ12の禁伝2体ルールが発表されました。興味があるギミック戦術には基本的に禁止伝説は絡んでこないので、どちらかというと困っている寄りです。7ヶ月もありますし……。
シングルでは、もしかしたらゴチルアントやまねっこリオルが通りやすくなるかもしれないという小さな希望はあります。3月になったら受けループレンタルパーティーを触ってみたりもする気がします。あとゾロアークヌケニンメタモンジガルデ入りの特殊なポケモン統一なんかもやるかもしれません。
ダブルでは、やりたいことがだいたい禁伝パワーに潰されそうなので、ツボラキくらいしかしない気がしています。
元々ランクバトルに軸足を置いていませんでしたが、4月からの生活激変などもあり、ポケモン関連は仕様検証・特殊ルール仲間大会・記事執筆により一層絞りそうです。特殊ルール仲間大会も最近下火気味なので不安ですが……。
ポケモンHOMEとBDSPが連携してもドーブルなどは剣盾に連れてこれないのが普通だと、連携予定の発表のときからずっと思っていたのですが、今になっても連携したら剣盾へ全て輸送可能だと思っている人がいて、不思議だなぁと思っています。
可能性はあるとは思っていますが、「ピカブイやポケモンGOが既にHOMEと連携していてマルマインなどを連れてくることができていないわけだし、実現のためにはエキスパンションパスのような稼ぎもなしで新規剣盾用グラフィックを作る必要があるわけだし、普通は無理だろうな」という意見です。とある動画投稿者の「逆になんで剣盾に連れてこれると思ってるの?」という発言にとても共感しています。
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