バカデカ火力・よわよわ火力が見たい
はじめに
ステータス最大値最小値第二弾。
第一弾ではすばやさの最大値最小値について扱いました。
今回は攻撃を最高と最低にしてみます。ポケモンの攻撃最大値と攻撃最小値はいったいどんな数字になるのでしょうか。
※形式はダブルバトルとします(2021/2/25追記)。
カミツルギで最大値実現?
こうげき種族値が最も高いのはメガミューツーX(190)で、メガ進化を除くとカミツルギ(181)が一番高いです。レベル100で攻撃特化のカミツルギは実数値330です。
今回はカミツルギに様々な補正をかけていくのかというと、違います。前回同様、専用道具と実数値変更が鍵となります。
ツボツボ登場
鍵を握るのはツボツボです。こうげきの種族値はたったの10ですが、今回のキーポケモンです。注目するのは、ポケモン界最高のぼうぎょ種族値と技「パワートリック」「パワーシェア」です。
レベル100で防御特化のツボツボはぼうぎょの実数値が614。
ツボツボがレベルアップで覚える「パワートリック」は自分のこうげきとぼうぎょのステータスを入れ替える技です。これにより、ツボツボはこうげき実数値614になります。
同じくレベルアップで覚える「パワーシェア」は相手と自分のこうげきととくこうの値をそれぞれの平均値にする技です。これにより、高いこうげきを他のポケモンに分け与えられます。
ツボツボがパワートリック→パワーシェア→交換(能力リセット)を繰り返すことで、他のポケモンのこうげき実数値を613まで上げることができます。
2つの技の初期PPは10ですが、10回この操作を繰り返せば613になります。
こうげき実数値4(最低)のポケモンに対しても
(4+614)/2 = 309
(309+614)/2 = 461.5 →461
(461+614)/2 = 537.5 →537
(537+614)/2 = 575.5 →575
(575+614)/2 = 594.5 →594
(594+614)/2 = 604
(604+614)/2 = 609
(609+614)/2 = 611.5 →611
(611+614)/2 = 612.5 →612
(612+614)/2 = 613 (10回目)
以降は613.5になるので613のまま
こうげき補正
上昇する補正は以下のものなどがあります。
ランク補正:最大4倍(6段階上昇)
特性:2倍「ちからもち」「ヨガパワー」
1.5倍 「こんじょう」など
持ち物:2倍 「ふといホネ」(ガラガラ系統専用)「でんきだま」(ピカチュウ専用)
1.5倍 「こだわりハチマキ」
サポート:1.5倍 「フラワーギフト」(味方に効果がある特性)
計算順序と小数点処理は、ランク補正をかけて切り捨て、はりきり補正をかけて五捨五超入、他の補正をかけて五捨五超入 となっています(参考 : https://www.trainertower.com/dawoblefets-damage-dissertation/#attack-mods)。本当は「他の補正」の部分はもっと複雑ですが、今回は関係ないので簡略化しています。
今回も専用道具の倍率の高さに目をつけます。ガラガラ・カラカラ・ピカチュウはこうげき補正が最ものります。実数値の低さはツボツボが補ってくれます。
こうげき最大値
・ガラガラはふといホネを持つ
・ガラガラは「はらだいこ」でこうげきランク6段階上昇。
・ツボツボが「パワートリック」「パワーシェア」交換 の動きを10回繰り返す。
・スキルスワップでマリルリの特性「ちからもち」をガラガラに移す(フーディンなど)。
・チェリムは「にほんばれ」をして天候を「ひざしがつよい」に変えて「フラワーギフト」を発動させる。
これにより、こうげき実数値613で、こうげき6段階上昇で4倍、ちからもちで2倍、ふといホネで2倍、フラワーギフトで1.5倍。
613 x 4 = 2452
2452 x 2 x 2 x 1.5 = 14712
こうげき最大値は14712
最大値の実現手順
味方5体、37ターンで実現します。スピードスワップのような技がないため、すばやさのときよりも時間がかかります。
味方5体
ホルード(とんぼがえり) 特性ちからもち
デスバーン(スキルスワップ) 特性さまようたましい
ガラガラ@ふといホネ(つるぎのまい、にほんばれ)
ツボツボ(パワートリック、パワーシェア)
チェリム(自由) 特性フラワーギフト
ガラガラのつるぎのまいのppを36まで増やしておきます。また、ガラガラのこうげき実数値は102以上にします(パワーシェアが9回で済む・102→358→486→550→582→598→606→610→612 )。
1ターン目 ホルードがデスバーンにとんぼがえり(接触攻撃)。デスバーンの特性さまようたましいが発動して、ホルードと特性交換。とんぼがえりの効果でホルードをガラガラに交換。デスバーンはガラガラにスキルスワップ。
2ターン目 デスバーンをツボツボに交換。以降36ターン目までガラガラはつるぎのまい。
3~34ターン目
以下4行の行動を1セットとして8回繰り返す
ツボツボはパワートリック
ツボツボはガラガラにパワーシェア
ツボツボをデスバーンに交換
デスバーンをツボツボに交換
35ターン目 ツボツボはパワートリック
36ターン目 ツボツボはガラガラにパワーシェア
37ターン目 ツボツボをチェリムに交換 ガラガラはにほんばれ。37ターン目でこうげき最大値
こうげき最小値
最大値の際に活躍したツボツボはこうげき種族値10で、性格の下降補正がかかるとレベル1で実数値4です。こうげきランク6段階下降で1/4。特性「よわき」をスキルスワップでツボツボに渡して、ツボツボのHPを半分以下にすると、こうげき1/2。(やけど状態はこうげきが半分になるのではなくダメージが半分になる扱いのようです)
4 x (1/4) = 1
1 x (1/2) = 0.5 → 0 (五捨五超入)
よって、こうげき最低値は0と言いたいところですが、他の全ての補正計算の後に1より小さくなった場合は1にする処理が入るようです(参考 : https://www.trainertower.com/dawoblefets-damage-dissertation/#attack-mods)。
こうげき最小値は1
こうげき実数値最低(4)のツボツボがこうげきランクが最低の6段階まで低下すると、それだけで攻撃最低の1になります。
トリプルバトル・マックスレイドバトルでの最大値
(2021/2/25追記)
チェリムを複数体並べることができる状態では、さらに最大値を大きくすることができます。
先ほどの最大値の状況にチェリム1体が加えます。その分フラワーギフト1つ分増えて、1.5倍になります。最大値は22068。
マックスレイドバトル
交代なし・10ターン限定という制限があります。
攻撃特化232ホルード・ちからもち・こだわりハチマキ・ランク最大(つるぎのまい)・チェリム3体なら、9396になります。チェリム3体の場合、簡単に思いつく中ではこれが限界です。チェリム2体の場合は、上述のトリプルバトルでのチェリム2体の方が優れています。
おまけ
第二世代まではこうげきは999が上限となっていて、それ以上は上げようとしても上げることができない仕様でしたが、第二世代でガラガラがふといホネを持つと1024を越えてしまってオーバーフローが起きてしまうようです。こうげき実数値129のガラガラ(ふといホネ)がはらだいこをすると、129*4*2 = 1032となり、こうげき8として扱われます。
昔は処理能力の関係でオーバーフローが起きやすくいろいろ苦労があったようです。これは、ガラガラ関連で見つけた面白い記事です。
第二世代以前(prior to Gen3)はステータスを1より低くすることはできなかったという記述がBuldapediaにあります。すばやさ以外は今も同じです。
Statistic - Bulbapedia, the community-driven Pokémon encyclopedia
何回か参考文献として言及していたサイトです。ダメージ計算関連の完全版と言って差し支えない資料です。
この資料でも言及されていた日本での検証の資料(下記URL)もあり、上の英語記事のだいたいの内容はこの日本語資料を読めば書いてあります。
http://bbs10.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=sonota&mode=view2&f=140&no=27-29
おわりに
ポケモンのこうげき最大値は14712。こうげき最小値は1という結果になりました。
そのうち、ステータス最大値最小値第3弾をやると思います。
お読みいただきありがとうございました。他の最大最小シリーズなどもご覧ください。
他の最大最小シリーズ
【ポケモン】実現可能なすばやさの最大値・最小値はいくつ? - テツポンドのブログ
【ポケモン】実現可能なぼうぎょの最大値・最小値はいくつ? - テツポンドのブログ
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