新仕様で相手を怯ませ続けたい

【ポケモンSVシングル】17ターン連続の100%ひるみ(今世代からの仕様変更で特定環境でのみ実現可能に)
はじめに
ポケットモンスタースカーレット・バイオレットの記事です。
ポケモンwikiを読んでいたら面白い情報を見つけ、17ターン連続の100%ひるみというロマンを実現したので記事にします。
前提知識
・なげつけるで、「するどいキバ」または「おうじゃのしるし」を投げると、100%の確率で相手を怯ませます。
・ものひろいは、ターン終了時、そのターンに自分以外が消費した道具を拾ってくる特性です。
・ねこだましは、場に出た最初のターンだけ使えて、100%の確率で相手を怯ませます。
既存のギミック
今までの世代では、どんな場面であっても、特性ものひろいのポケモンXがなげつけるでもちものAを投げても、ポケモンXのものひろいでもちものAを回収することはできませんでした。
そのため、ものひろいで怯ませるループは、ダブルでしかできませんでした。ダブルバトルでループする動きは以下のとおりです。
1ターン目
ポケモンXがするどいキバを投げつける。
ポケモンYが王者の印を投げつける。
ポケモンXが王者の印を拾う。
ポケモンYがするどいキバを拾う。
2ターン目
ポケモンXが王者の印を投げつける。
ポケモンYがするどいキバを投げつける。
ポケモンXがするどいキバを拾う。
ポケモンYが王者の印を拾う。
以降この2ターンを繰り返します。
実際のダブルバトルで動かしている様子
見つけた情報
ところが、ブーストエナジー回収の関係でものひろいのページを見ていたときに、以下の情報を見つけました。
第九世代[編集]
なんと、ポケモンSVの野生ポケモン戦では、ものひろい自身がなげつけたもちものも拾うのです。

これにより実現すること
野生ポケモン戦限定ですが、以下が実現します。
ものひろいのポケモンがするどいキバを投げたターン、ものひろいが発動してするどいキバを回収できます。
よって、なげつけるのPP(最大16)が尽きるまで、毎ターン相手を100%の確率で怯ませることができます。
さらに、ねこだましを覚えさせると、
ねこだましで1ターン
なげつけるで16ターン
合計17ターン、100%ひるみを相手に付与することができます。
「ずっと俺のターン!」というロマンを実現できます。
ポケモン選択
今回はエテボースが主役です。
特性ものひろいの中で一番高いこうげき、一番高いすばやさを持ち、ねこだましを覚えます。まさに適任です。
種族値 75-100-66-60-66-115 (482)
火力計算
17ターン怯ませた後に1回普通に攻撃するとき、間で敵は攻撃できないので、この一連の18ターンの攻撃はまとめて1つの攻撃のように扱えます。 「ねこだまし+かいりき」と「すてみタックル」は火力としては一緒だよねという考え方です。ダメージ計算式の細かいところは無視しています。
今回は、とっておき(威力140)を使う想定で、火力を計算してみます。ねこだましとなげつけるを使った後にとっておきを使うので、自然にとっておきの成功条件を満たします。
100%怯み戦術に命中の90%の技を組み合わせるのは嫌だったので、ギガインパクトにはしませんでした。
<簡易計算>
実質威力だけを見ます。
ねこだまし 60
なげつける16回 480
あくテラスタルなげつける 720
とっておき 210
ノーマルテラスタルとっておき 280
猫→なげ16→とっておき:750(とっておき比率28%)
猫→なげ16→ノマテラとっておき:820(とっておき比率34%)
ノマテラ猫→なげ16→ノマテラとっておき:840(とっておき比率33.3%)
猫→悪テラなげ16→とっておき:990(とっておき比率21.2%)
ノーマルテラスタルよりあくテラスタルのほうが合計火力が高くなることが分かります。
<計算>
レベル50エテボースのこうげき実数値は、努力値252振り・性格ようき(性格補正なし)の場合、152
あくテラスタル使用
ねこだまし 40*152*1.5 = 60*152 = 9120
なげつける 30*152*1.5 = 6840
なげつける16回 6840*16 = 109440
(あくテラスタルによってタイプ一致補正1.5倍をかけています。)
とっておき 140*152*1.5 = 31920
ねこだまし+なげつける16回+とっておきの火力指数は
9120+109440+31920 = 150480
※エテボースなので特性テクニシャンを乗せたくなりますが、今回は特性がものひろいである必要があるので、無理です。

<事例>
レベル50同士のとき、防御特化クレベースにどのくらい入るか計算したところ、行動させずに倒すことが可能でした。
ねこだまし 15~18ダメージ だいたい16
なげつける 10~13ダメージ だいたい12
とっておき 48~57ダメージ だいたい52
15+160+48 = 223 > 202
ということで、最低乱数が連続しても、クレベースのHPよりダメージが大きくなります。
<参考>
レベル50特攻特化ほのおテラスタルリザードンのサンパワー晴れメガネウェザーボール
火力指数 119475
実際の戦い1
野生ポケモン戦であるため、こちらはレベル100にできます。しかし、野生ポケモンのレベルは高くても60程度です。ポケモンはレベルが高いほうが強いので、レベル100だと何回もなげつけるを使うより先に、相手を倒してしまいます。それだと面白さを十分に発揮できません。
野生のエイパムを捕まえて1レベ上げて進化させたレベル60のエテボースで、テラスタルなしで、強い野生ポケモンである伝説のポケモンに挑んでみました。
自分:レベル60の理想個体のようきASエテボース
相手:レベル70の野生ゼクロム
結果、ねこだまし1回→なげつける16回でぴったりゼクロムを倒せました。(12回目のなげつけるで赤ゲージに到達し、15回目のなげつけるでHPが残りわずかになりました。)

実際の戦い2
先程は17回目で倒してしまったので16回しか怯ませていないですし、まだ、テラスタル、とっておきを使っていません。まだまだいけます。
次は、パルデア地方に普通に出現する伝説ポケモンの中で最も物理耐久が高い、グラードン(レベル70)に、レベル50で挑んでみます。
レベル50の最速エテボースのすばやさ実数値は183です。レベル70の個体値31努力値0の陽気グラードンのすばやさ実数値は167であり、抜けています。なお、エテボースに性格補正がない場合はエテボースのすばやさも167になり同速になります。
まず、テラスタルなしで挑んだところ、グラードンのHPが1割くらい残って負けました。

それを踏まえて、最後のとっておきのときにノーマルテラスタルを使うとほぼぴったりでグラードンが倒れるかなと思い、リセットを繰り返して挑んだところ、3回連続でテラスタルなしで倒せました。たぶん1回目は防御上昇の性格補正があったのだと思います。
ちなみに、最後のとっておきノーマルテラスタルを使うことによる全体の火力上昇は1割くらいなので、防御上昇の性格補正があるときにはノーマルテラスタルでちょうどその分相殺できます。
ノーマルテラスでも倒せることが分かり、あくテラピースがもったいないのでやめておこうかとも思いましたが、以下3つの火力が近く、なげつけるだけでグラードンを倒せるかも!と思ったので、あくテラスにして戦ってみました。
テラスタルなしのねこだまし+なげつける16回+とっておきの火力(実質威力750)
悪テラなげつける16回の火力(実質威力720)
ねこだまし+悪テラなげつける16回の火力(実質威力780)
なげつけるだけでグラードンを倒せました。

しかし、物理耐久が低い個体じゃないとなげつけるだけで倒すのは難しいようで、ねこだましをしていても16回目のなげつけるまで必要な個体もいました。

雑記
計算してみると、このグラードンの物理耐久はレベル50防御特化クレベースとほぼ同じでした。
レベル50防御特化クレベースの物理耐久指数 202*259= 52318
レベル70個体値31努力値0まじめグラードンの物理耐久指数 241*222= 53502
※攻撃を受けるときには受ける側のレベルはダメージに関係しません。
もう捕まえてしまっていたのでできませんでしたが、モモワロウとも戦いたかったです。
エテボースがグラードンを倒したときに得る経験値は10062で、1万超えでした。

今回は100%怯みなので別の話にはなりますが、ランクバトルでも、てんのめぐみメブキジカのずつき(最大PP24)などで頑張れば17連続怯み自体は実現する可能性がわずかにあります。0.6の17乗は0.000169...なので0.017%です。
王者の印ネズミざんは全部ヒットでも65%怯みなので、てんめぐずつきのほうが確率が高いです。あと、ネズミざんだと17回怯ませる前に敵を倒してしまいます。
ブーストエナジー回収
ブーストエナジー持ちのポケモンに遭遇したら逃げて、てぶらエテボースで戦闘開始→ねこだまし→ものひろい発動→にげる を繰り返してブーストエナジーを荒稼ぎできます。
レベル1まもるボチでもできます(ゴーストタイプのにげるは必ず成功するため)。
おわりに
対人戦にこだわらなければロマンが叶うという回でした。
ランクバトルばかりやっていると、対人戦だけがポケモン対戦であるかのように錯覚しがちですが、そうではないということを再認識する機会でした。我々が、今回の「特定環境」にしょーもなさを感じてしまうのは、そういう錯覚をしてしまっているからだと思います。
お読みいただきありがとうございました。
この記事を書いた日(≠公開日)、アーマーガアのアイアンヘッドで5連続怯みを引きました。
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